2024年11月13日から始まったamazon haulですが、1ヶ月経ってアメリカ国内での評判や売上などはどうなってるのでしょう。日本にいるとさっぱりわかりません。そこで、ちょい気になったので調べてみました。
★ もくじ
amazon haul の評判
低価格✕ブランド力
その「超低価格と幅広い製品ラインナップ」に釣られるタイプのアメリカの消費者、特にミレニアル世代やZ世代あたりに好評のようです。
20ドル以下の商品を提供する中、そのほとんどが10ドル以下、一部は1ドル以下──なんていうこの低価格は、予算を重視する買い物客に強く支持されています。
何と言っても、Amazonというブランドに確立された信頼性とA-to-Z保証は、一貫性のない品質と配送の問題でちょいちょい批判されるTemuやSheinといった競合他社に対して、大きな優位性がありますね。
若者って絵文字使うの?
しかし、その派手で絵文字を多用したインターフェースは、さまざまな反応を引き起こしています。
楽しく魅力的なデザインを評価する客もいる一方で、それを「カジノのスロットマシン」に例える人も。これは合理化されたショッピング体験より、衝動買いを優先させているようなAmazon側の戦略にも見えますね。
あとAmazonの通常のプライムサービスよりも長い1〜2週間の配送時間も欠点として指摘されていますが、これは低価格とのトレードオフなんで、それくらい受け入れろって話。
amazon haul の販売実績
実績はウハウハ
最初の1ヶ月の販売実績は絶好調。ブラックフライデー中に需要が急増し、さまざまなカテゴリで2,700の製品がベストセラーにランクされました。
売りである低価格はもちろん、さらに追加の割引(例えば50ドル以上の注文で5%割引、25ドル以上の購入で送料無料など)もあったことが、その人気に貢献した可能性も。
売り切れ、品薄からの不満
売上的には成功ですが、当然課題もあります。報告によると、ブラックフライデーなどのピーク時には一部の商品がすぐに売り切れ、供給、生産、配送といったサプライチェーンの制約が問題に。
これをそのまま放置して対処しなければ、顧客満足度に影響するかもしれません。
競争上の地位
amazon haul が低価格の e コマース市場に参入したのは、たぶん Temu、Shein、TikTok Shop などのプラットフォームの人気が高まっていることへの単純な便乗です。
信頼されているブランド名を活かし、低価格の商品を厳選して提供することで、Amazon はバーゲン・ショッピングに飛びつく顧客のシェアを獲得することを目指しています。
購入時に安心感と信頼性を提供できるため、他社の派手でトレンド主導の戦略を追従しているにもかかわらず、競争上の優位性があるのです。
結論
オープンから1ヶ月経ち、amazon haul は、低価格と信頼性の高いサービスで予算を重視する買い物客にアピールし、Amazon エコシステムの新たな仲間として地位を確立しました。
Amazonエコシステムというのは、複数の企業や顧客が相互に連携してAmazonを中心に全体が繁栄する仕組みのこと。
参加しているのは、たとえばAmazonで書籍、衣類、雑貨などの商品を売っている企業や物流会社、AlexaやKindleを作っている企業、音楽や動画などのコンテンツプロバイダーなど。
販売実績は好調ですけど、調子に乗らずにこの勢いと顧客満足度を維持するためには、供給不足や配達時間の延長といった課題に対処する必要があります。
しかし、総合的にはamazon haul の評判は良好であり、このまま行けば「ディスカウント e コマース市場」で重要な位置に立てることでしょうね。来年あたり、日本にも上陸することでしょう。たぶん。