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亀田京之介の戦績、20戦で何勝?──弱いという噂の真相を探る

亀田京之介の戦績、20戦で何勝?──弱いという噂の真相を探る

当たり前の話なんですけど、格闘技というのは技を競うスポーツなのであって子どものケンカとはわけが違うはずなんですが。表面上、確かに似ているからか勘違いしてる輩はプロにもいるんですよね。

フェイスオフ(対戦する両者が対面すること)で煽られた場合、たとえば余裕を持った半笑いを返すとか、変顔をしておちょくるとか、そういう平和な対応を取る方がカッコいいと思うんですけど。

こういう競技だからこそ、リングを降りると超絶紳士だという噂のGGG(ゲンナジー・ゴロフキン)は実にスマートでしたね。

何の話かというと、もちろん元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ選手と、WBA&WBO世界フェザー級15位の亀田京之介選手の対戦のこと。挑発し合う動画が世界中に拡散されましたが、そもそも亀田京之介選手って強いんですか?弱いんですか?

ネットを見てると「弱い」なんて噂も飛び交ってるみたいなので、亀田選手の戦績や実力について調べてみました。

亀田京之介ってどんな選手?

あの亀田家との関係性

亀田京之介選手は、あの有名な亀田興毅、大毅、和毅の3兄弟のいとことして1998年10月1日大阪府大阪市に生まれました。確かに「亀田兄弟の従兄弟顔」ですね。お父さんは、亀田史郎さんの兄(史郎さんは3兄弟の一番末)。

6歳からボクシングを始めましたが、中学時代に非行に走り一時中断。18歳で再開し、2017年9月にプロテストに合格しました。通称は「浪速の狂拳かっこ笑い」。

戦績を数字で見てみると

20戦15勝、意外と強い

亀田京之介選手の戦績は、20戦15勝(9KO)3敗2分。2019年に東日本フェザー級新人王と第4代日本フェザー級ユース王座を獲得しており、現在はWBAとWBOの世界フェザー級ランキングで15位にランクインしています。

もちろん、単純に数字だけで強さの判断はできません。微妙な相手とばかり対戦していないか、試合内容はどうだったか、など、多方面から見ていく必要があります。

最近の試合結果から見えてくるもの

世界ランキング入りの実力者

2024年5月にTMK GYMへ移籍してから、成績が上向いてきました。現在はWBA&WBO世界フェザー級ランキングで15位にランクイン。つまり、世界ランカーです。

15位ってチャンピオンとはどれくらい差があるんだろうと思うかもですが、実は世界ランキングまでなるとチャンピオン以外の差はそれほど大きくありません。つまり、世界ランカーはチャンピオンに十分手が届く位置にいるということ。

「弱い」噂の真相

では、なんで「弱い」なんていう噂が出るんでしょうか。

まず、亀田家の名前が有名すぎるせいで、過度な期待がかかっているんじゃないでしょうか。いとこたちが若くして世界チャンピオンになったから、京之介選手にも同じことを期待する。選手それぞれペースは違うはずなんですけど。

あとは、試合内容の問題。20戦中KO勝ちが9回というのは決して高いKO率ではないため、派手な勝ち方が少ないということで強さが目立ちにくいのかもしれません。ボクシング好きにとっては判定勝ちの価値も十分高いんですが。

最後に、亀田選手自身の態度が影響しているかもしれません。最近のネリ選手とのトラブルでも、亀田選手の態度が「傲慢で失礼」と指摘されています。リング外での言動が、実力以上に注目されてしまっているのかもしれませんね。

これからの亀田京之介選手に期待すること

ネリ戦が転機になる

ここまで見てきて分かったのは、亀田選手は決して弱い選手ではないということ。自分なら、ロケットランチャーを使ってようやく対等な勝負ができる気がします。

でも、本当の勝負はこれから。ルイス・ネリ選手との試合は、亀田選手のキャリアを大きく左右する可能性があります。ネリ選手は元世界2階級制覇王者。この強豪を倒すことができれば、一気に世界タイトル挑戦への道が開けるでしょう。

逆に負ければ「やっぱり弱い」という評価が定着してしまうかもしれません。そんな重圧をはねのけて、亀田選手がどんな試合を見せてくれるのか。あの、ボクシングマニアの香川照之さんも楽しみにしていることでしょう。

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