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No.1プロスペクト、ワンダー・フランコの成績と絶望的なMLB復帰

No.1プロスペクト、ワンダー・フランコの成績と絶望的なMLB復帰

2025年、上半期のチームパワーランキングで7位だったタンパベイ・レイズ。ここに所属していたワンダー・フランコ選手は、2023年に球界の未来を背負う存在とも言われていました。しかし未成年への性的虐待という最もやっちゃいけないことをやっちゃいました。

ラオスで児童買春している日本人たちは平然と生活していますが、世界基準では再起不能な厳罰です。

彼が「どれほどの才能だったのか、惜しい選手だったか」について書いてみます。

MLBデビューから年俸総額200億円超へ

デビュー

ワンダー・フランコは、2001年生まれのドミニカ出身。内野手。

2021年、後にハリケーンにより屋根が崩壊する当時のタンパベイ・レイズ本拠地トロピカーナ・フィールドにて「2番・三塁手」でメジャーデビューを果たします。日本では今でも3、4番がスラッガーな感じですが、MLBでは2、3番がそれに該当します。

このデビュー戦では3ランホームランを含むマルチヒットを記録し、地元ファンからスタンディングオベーションで迎えられました。

彼は10代の頃から高く評価されており、MLB公式のプロスペクト(期待の若手選手)ランキングでも2年連続で1位に選ばれるなど、将来を嘱望されていました。今となっては過去形ですが。

1年目の活躍

2021年シーズンはメジャーで70試合に出場、打率.288、7本塁打、39打点という成績を残しました。21歳未満の選手としてはフランク・ロビンソン以来の43試合連続出塁という記録も達成、アメリカンリーグ新人王の投票では3位に入りました。

ポストシーズンでも、4試合で打率.368、2本塁打、4打点と活躍します。

異例の超大型契約

最大の話題は、デビューの年である2021年11月に結んだ超大型契約。レイズと11年総額1億8200万ドル(約200億円)で契約を結び、さらに12年目の球団オプションやインセンティブを含めると、最大で2億2300万ドル(約257億円)に達するはずでした。

この契約は、メジャー昇格から1年未満の選手としてはMLB史上最大の契約となりました。レイズの球団史上でも最高額であり、フランコ選手の将来性と実力がいかに高く評価されていたかがよくわかります。

未成年の少女に手を出さなかった場合の契約内容は以下の通り。

  • 2022年:100万ドル
  • 2023年:200万ドル
  • 2024年:200万ドル
  • 2025年:800万ドル
  • 2026年:1500万ドル
  • 2027年以降:毎年2200万~2500万ドル

12年目は球団オプションで2500万ドル(約28億円)

成績から見るフランコ選手

デビューからの成績

2021年から2023年までの3年間で265試合に出場し、打率.282、出塁率.340、長打率.454、OPS.795。特に2023年は112試合で17本塁打、30盗塁、打率.281を記録しました。また、この年のMLBオールスターゲームや、WBCにドミニカ共和国代表として出場しています。

年度別の主な打撃成績

年度試合打率本塁打盗塁OPS
202170.28872.810
202283.27768.746
2023112.2811730.819

守備の評価

ポジションは遊撃手(ショート)。2023年には守備率.979、DRS(守備防御点)16、UZR(守備範囲を評価する指標)4.0という優れた守備成績を記録しています。

未成年との不適切な関係疑惑から有罪判決まで

疑惑の発覚

2023年8月、ネット上で「彼が14歳の少女と不適切な関係を持ったのではないか」という疑惑が浮上。初のオールスター出場を果たした直後のことです。事情を知る何者かが告発したのでしょう。

捜査と起訴

疑惑が広まった後、彼はMLBの「制限リスト」に登録され試合への出場ができなくなります。その後、母国ドミニカの検察が本格的な捜査を開始。そして「2022年12月に当時14歳だった少女と性的関係を持った」として、性的虐待の罪で起訴されました。

フランコもまだ若いですが、14歳はさすがに。犬ならおばあちゃんですけど。また、少女の母親も「娘との関係を容認し、金銭などを受け取っていた」として性的搾取の罪で起訴されました。要は、母が娘に売春させたということ。

そういや先日、日本のメタルバンドCrossfaithをクビになった37歳ギタリストのDM相手も14歳。

裁判と判決

検察はフランコに禁錮5年を求刑。しかし裁判所は2025年6月26日「被告の若さ」「初犯であること」「すでにキャリアに大きなダメージを受けていること」などを考慮し、執行猶予付きの禁錮2年という有罪判決を言い渡しました。

少女の母親は、性的搾取やマネーロンダリングなどの罪で禁錮10年と罰金の判決。

いやでも刑どうこうより失くしたものが大きすぎますね。フランコは2023年8月以降、MLBの公式戦には一切出場していません。恥ずかしくて球場になんて立てないですよね。

MLBに戻れる可能性は限りなくゼロに近い現実

現在、ワンダー・フランコがアメリカに再入国できる可能性はほぼないっぽい。法的制裁だけでなくMLBの倫理規定にも明確に違反しているわけで、復帰には極めて高いハードルが存在します。

契約解除や報酬の没収もありうるし、事実上、彼の野球選手としてのキャリアはここで詰んだかと。掲示板では「MLBでの通算成績すら語られなくなってしまうのでは」といった意見も。まぁ記録を大量に積み上げて永久追放になったピート・ローズよりマシかもですが。

もちろん、野球選手としての実力は本物だっただけに惜しむ声も尽きません。しかし今となっては、その才能を正当に評価する場も復活の舞台も無くなってしまった。

ワンダー・フランコ選手は、若くして夢を掴みながらも自らそのチャンスを手放してしまいました。人生まだ先は長いので、MLB以外の道でぜひともやり直していただきたい。あと、この少女は母親から引き離した方がいいですね。

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