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2005年に起きた丸子実業高校バレーボール部員自殺事件の真相と、母親の現在

2005年に起きた丸子実業高校バレーボール部員自殺事件の真相と、母親の現在

ネットを見ていると、頭のおかしい親に悩まされている子は決して少なくないようです。これなんなんでしょう、生物学的に説明できるものなのでしょうか。反対派は別姓にすると家族が壊れるとか言うけど、現在ある壊した方がいい家族をなんとかしてほしい。

なお世界で一番競技人口の多いスポーツは、サッカーでもクリケットでもスキージャンプでもなくバレーボールだそうです。

母親の現在について

その後の居場所や生活

2025年時点で、母親がどこでどのように生活しているか、具体的な居住地や職業、生活状況に関する公式な発表や確実な報道は確認できませんでした。

事件や裁判以降、母親が再び大きくメディアに登場したという記録もナシ。週刊誌やネット記事などでも、母親の詳細な現在の様子については情報が出ていません。

現在も新たな情報は乏しい

今も当時くらい2chが盛り上がっていたら何か語られていたかもしれませんが、事件自体ちょっと埋もれ気味な印象です。事件当時や裁判時の報道や書籍などに記載以上の動向は分かっていないのが現状のよう。

報道や取材から見える、母親像

メディアが描いた「悲劇の母親」

2005年の事件当時、テレビや新聞などのマスメディアは、息子を失った「悲劇の母親」像を強く報じました。母親は実名や素顔をテレビで公開し涙ながらに息子への想いを語り、その姿は多くの視聴者にいじめの被害者遺族という共感や同情を生んでいました。

積極的に発言し、責任追及を繰り返す

母親は、息子が所属していたバレーボール部での上級生からのいじめが自殺の原因だと主張し、学校や部活動の責任を厳しく問い続けます。校長を殺人罪で告訴したり、監督や上級生、その保護者、県に対して損害賠償を求める民事訴訟も起こしています。

このような動きは「息子のために戦う母」のイメージとしてメディアを通じて伝えられました。

「正義感」と「強烈な攻撃性」の両面

こうした行動は一見、子どもを守ろうとする強い正義感の現れとも受け取られました。しかし取材を重ねた書籍や関係者へのインタビューでは、その行動が徐々に強烈な攻撃性となり、周囲へ被害や混乱を拡げていく様子も描かれています。

自分の主張を繰り返し、相手を激しく責め立てる姿勢が目立ち、学校関係者やバレーボール部の関係者を精神的に追い詰めていく過程が詳細に記録されています。

社会からの反応と「母親像」の転換

初期の報道では同情的な意見が多く寄せられましたが、裁判と報道が進むにつれて、母親自身の言動や生活背景、家庭環境にも注目が集まるようになりました。母親は過去にトラブルを繰り返し、育児放棄や家庭内での虐待が疑われる状況も浮き彫りに。

また母親の訴えに矛盾や虚言の疑いがあること、本人にも強い問題があったことなども報道され、次第に「悲劇の母親」から「モンスター的な存在」へと世間の見方が変化していきました。

丸子実業高校バレーボール部員自殺事件の経緯

事件の概要

この事件は、長野県丸子町(現在の上田市)にある長野県丸子実業高等学校(現・長野県丸子修学館高等学校)に通っていた当時1年生の男子生徒、高山裕太さんが2005年12月6日に自宅で自殺したことから始まりました。

バレーボール部でのトラブル

裕太さんはバレーボールの強豪校として知られる丸子実業高校に入学し、部活動に熱心に取り組んでいました。しかし、もともと声帯に異常があり大きな声を出すことが困難だったため、応援練習などでうまく声を出せませんでした。

そのことで上級生から声真似をされたり、ハンガーで頭を叩かれるなどの行為を受けていたと母親は訴えました。本人も「バレーボール部の上級生からいじめを受けている」と学校や県教育委員会などに手紙を送っていたとされています。

学校・保護者会の対応

一方で、学校やバレーボール部の保護者会は「いじめはなかった」と主張し、母親による度重なる介入や部活動への制限要求が、かえって部員同士の関係を悪化させた側面もあったと指摘されました。

学校は「このままでは進級できない」という通知を出し、その直後に裕太さんは自殺しました。

家庭環境と母親の主張

裕太さんの母親は、いじめを苦に自殺したと主張し、バレーボール部員や学校関係者らに損害賠償を求めて訴訟を起こしました。

遺書には「お母さんがねたので死にます」という文言があったと報道されましたが、母親の求めた調査や対応、家庭内での育児放棄や虐待の疑惑も浮上し、県の児童相談所が母子分離を検討していたという経緯もあります。

裁判の結果と母親の行動

裁判の結果

長野地方裁判所が2009年3月6日に下した判決によると、亡くなった男子生徒の母親が「部活動でのいじめが自殺の原因」として提出した訴えは認められませんでした。

逆にバレーボール部員や監督側が「母親からの誹謗中傷や虚偽によって精神的苦痛を受けた」と訴えた主張が認められ、母親に損害賠償の支払いが命じられました。

特に部員の1人に対しては1万円の賠償が命じられましたが、学校生活や部活動そのものが自殺の主因であったとは認定されませんでした。母親はこの判決を不服として東京高等裁判所に控訴しましたが、同年10月に控訴を取り下げたため、地裁の判決がそのまま確定しています。

母親の行動

亡くなった生徒の母親は「息子はバレーボール部でいじめを受けて自殺した」と強く主張し、部活動の責任を学校側や部員に求めました。

母親は息子が残した遺書や医師の診断書を元に、学校側や監督、上級生、その保護者、さらに県までも相手取り、損害賠償請求訴訟と校長に対して殺人罪で刑事告訴。

さらに母親はビラ配りや記者会見、メディアでの訴え、そして謝罪要求など、積極的に世間へ訴えを広める活動も行います。しかし最終的に、法廷で母親の主張はほとんど認められませんでした。

逆に母親がバレーボール部関係者や保護者に対して誹謗中傷や虚偽を拡散したとして、損害賠償責任を負うことになったという。

裁判後の社会的反響

この事件は、テレビのワイドショーやニュースでも大きく報道され、被害者と加害者の「立場逆転」とも言える判決は社会に衝撃を与えました。その一方で、初期報道と最終的な裁判結果の間に認識のズレが生じたまま、事件が記憶されてしまったという声もあります。

また、書籍『モンスターマザー』(著:福田ますみ)の中でも、事件の真相や裁判過程、母親の行動が詳しく分析されています。

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