
世間では酒を飲み過ぎて記憶が無くなったことを笑い話みたいに語りがちですけど、あれって意識障害の状態であり、普通に危険らしいですよ。あの記憶喪失状態を「ブラックアウト」と言います。あと停電もブラックアウトですよね。
なぜこんな単語をグループ名に付けたのか、聞いてみたいものです。怖くて聞けないけど。
★ もくじ
ブラックアウトってどんなグループ?
匿流
ブラックアウトは、愛知県を拠点に活動する匿名・流動型犯罪(略してトクリュウ)グループ。「匿流」という呼称の通り、本名を明かさず案件ごとに犯罪活動を行うタイプの集団です。
ということは「人斬り以蔵」みたいな通り名を名乗ってたりするんでしょうか。レザボア・ドッグスみたいに色で呼んでたりするのでしょうか。
そんなわけなので、組織的なヒエラルキーを持たず、つながりの緩い集団として形成されているようです。そのため警察などの捜査機関にとって、従来の暴力団より摘発が難しいとされています。
活動
2025年には、ブラックアウトのリーダーを含む複数名が大阪府内のマンションに凶器を持ち込んで侵入した事件で逮捕されました。6月に警察へ解散届出してたはずなんですけどね。この事件では、愛知のメンバーが大阪に集結したことが話題となりました。
捜査の結果、和歌山県発の高額盗難事件にも関与が疑われており、金庫ごと盗み出すなど大胆な犯罪手口が明らかになっています。
グループの関係性と背景
ブラックアウトのメンバー同士は「ブラザー」と呼び合う特有の結束を持っていますが、その反面、報酬や利益を巡って対立に発展しやすい側面も。逮捕されたメンバーの中には、大学生や若者も含まれており、闇バイトなどで若い世代を巻き込む実態も指摘されています。
ブラザーではなく「兄弟(きょうでえ)」と呼ぶと一気にヤクザ感が出ますからね。意味は一緒なんですけどね。
トクリュウと半グレは違う?
トクリュウの実態
トクリュウは、2023年7月以降に警察が新たに認知した犯罪集団で「匿名犯罪グループ」「流動型犯罪グループ」なんて呼ばれています。暴力団や半グレのように固定した組織ではなく、メンバー間に人間関係がほとんどなくて犯罪もぬるい結びつきで行われます。
犯罪の役割分担で「資金管理」「道具屋」「リクルーター」などの分業が明確で、短期間でも活動を維持できる点が警察にとって厄介な存在。通信アプリのテレグラムなどを使って連絡を取り合い、闇バイトを通じて気軽に犯罪に関わる若者も含まれているのが特徴です。
これにより、単なる半グレ以上の組織的な犯罪集団とみなされているという。暴力団とも一部で関係がありますが、一応直接は暴力団の統制下にないため、活動はより自由でかつ危険。
半グレの特徴
半グレは関東連合や怒羅権などのグループがネットを中心に知られており、警察庁からは「準暴力団」として位置付けられて厳重に取り締まられています。
暴力団のような明確な上下関係が無く、暴走族のOBや先輩後輩関係をもとに結成されるため、構成員の個々のつながりが基盤。暴力団よりも新興勢力であり、その活動はメディアを通した公然化も特徴です。
資金は特殊詐欺などの違法行為で得ており、暴力団とは異なる新しいタイプの反社会的勢力とされています。暴力団と言えば、どうしても昭和なイメージがありますしね。
暴力団との関係、実際のところ
直属の組織ではないけれど
暴力団とトクリュウの関係は複雑で、敵対している場合もあれば共存・取引関係にある場合も。例えば六代目山口組傘下の組織がトクリュウにみかじめ料を要求し、暴力団の傘下や協力者として資金獲得活動に関わっていることが報告されています。
一方で、暴力団が直接的な路線主導者としてトクリュウを利用し、実行役には匿名性を持った若者や半グレを起用するケースもあるようで。こうした関係は警察の摘発対象となっており、実はトクリュウの背後に暴力団関係者がいることがほぼ確実視されています。
結果的には、暴力団にとって犯罪収益を得る「新たな仕組み」として、暴力団が形を変えて存在しているという見方が強まっています。
タキワキ・マサキ・ラサイとは
リーダー
タキワキ・マサキ・ラサイはフィリピン国籍の若い男性で、ブラックアウトのリーダー。2025年時点で21歳、名古屋を拠点に多くの若者を集めて組織を運営しています。この国で差別なんかを受け続けて変わっていってしまったのでしょうか。
漢字では瀧脇と書くのかな。その他、出身校や好きな食べ物、推しメンなどはわかりませんでした。
犯罪活動と特徴
グループは、ソーシャルメディアを積極的に活用して仲間を見つけ金銭と暴力を操って活動。
メンバーの特徴な点として、ホストやイベントスタッフ、インフルエンサーといった社会の表の顔を持つ若者たちが、裏で資金調達や実働部隊の役割を担っていることです。もしかしたら、あなたの隣のあの人も…。



