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吉田幸裕社長の経歴と、吉田カバンの歴史など

吉田幸裕社長の経歴と、吉田カバンの歴史など

若い時ならよかったけど、大人になるにつれてだんだん「あ〜ちゃん」なんて呼び方が本人としてもツラくなってきたのかもしれませんね。普通にファンとかその周辺の人は当然ご存知でしょうが、本名は西脇綾香さんと仰るそうです。

Perfumeというグループ名は、結成時のメンバー全員の名前に「香」が入っていたことからついたというのも今回初めて知りました。

いや、それよりも吉田社長です。マルジェラとかセリーヌとか名前は聞いたことあるけどバッグに関しては何も知らなかったので、この機会に吉田カバンと吉田社長について探ってみました。言い方アレですが、ファンに手を出しちゃったようです。

吉田幸裕社長の経歴

生まれと学歴

吉田幸裕氏は1984年生まれ、東京都出身。出身大学は慶應です。3代目社長で父上の吉田輝幸氏も、同大学の商学部を卒業しました。

大学卒業後は、父の勧めでイタリアに留学。カバン製作の技術やデザインを学び、ヨーロッパでの実務経験も積みました。この留学経験で、職人技術や現地のビジネス感覚を身につけます。

吉田カバン入社

29歳で日本に帰国、家業の吉田カバン株式会社に入社しました。カバン一筋の人生です。入社後は品質管理、商品企画、営業、店舗運営といった複数の部署を経験し、幅広い現場感覚を取得します。

社長就任と現在の取り組み

36歳だった2020年、幸裕さんは4代目社長に正式に就任。「一針入魂」の精神を大切に伝統を守ると同時に、ECの強化やDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、新しいブランド「POTR」の育成にも力を入れています。

株式会社吉田

本社と従業員数

実は「吉田カバン」は通称で、本名は株式会社吉田。東京都渋谷区千駄ヶ谷に本社を構えています。最寄り駅はメトロ副都心線の北参道、もしくは中央線千駄ヶ谷。

従業員数は250人ほどといわれていますが、その規模以上に強い存在感を持つのが吉田カバン。大量生産ではなく職人による丁寧な手仕事にこだわる体制を維持しており、一つ一つの工程を自社の信頼できる職人たちが担っています。

その特長

生産拠点の多くは、東京や埼玉を中心とした国内工場。生地の裁断から縫製、仕上げまで、細部にまで神経が行き届いた工程によって、一針一針に誠意を込めた製品が生まれています。この「国内生産」へのこだわりが、吉田カバンの最大の強みとなっています。

吉田カバンの沿革と一針入魂の理念

創業

吉田カバンは1935年、創業者の吉田吉蔵が29歳の時に神田で「吉田鞄製作所」として設立したのが始まりです。彼は関東大震災の経験からカバンの必要性を痛感し、丈夫で使いやすい鞄作りに注力。1951年に株式会社吉田として改組し、本社を東神田へ移転しました。

1962年には自社ブランド・PORTER(ポーター)を立ち上げ。この名前は、ホテルの荷物運びをするポーターから名付けられました。1983年にはミリタリー意識の強いTANKER(タンカー)シリーズを発表し、日本国内外における知名度をさらに高めます。

以降、LUGGAGE LABELやヨシダブランドなど新たなブランドを展開、直営店も全国に拡充しています。

「一針入魂」の理念

創業者、吉蔵さんが掲げた「一針入魂」は、製品一つ一つに作り手の魂と情熱を込めるという深い精神性を表現。文字通り「一針に魂を込める」という意味で、縫製の一針一針に全神経を集中し、丁寧に製品を作り上げる職人の覚悟を示しています。

この理念は同社の、素材選びからデザイン、縫製、品質管理に至るまで妥協を許さない姿勢として現れています。

ブランド「PORTER」と「LUGGAGE LABEL」

PORTER

主力ブランドのPORTERは、シンプルで機能的なデザイン&耐久性と使いやすさで国内外の幅広いユーザーに愛され続けています。定番シリーズのTANKER(タンカー)は軽量で摩擦の少ない素材を使用、通勤やカジュアル使いに最適。

若い世代からビジネスマンまで幅広い層に人気です。

LUGGAGE LABEL

LUGGAGE LABEL(ラゲッジレーベル)は1984年に誕生。ミリタリーやブリティッシュトラベルをテーマに、大人の男性向けに作られています。ブリーフケースやトートバッグが人気で、使い込むほどに味が出る厚手の帆布や上質なレザーが特長。

違い

以上から、PORTERは軽くて使いやすい日常用バッグを求める人向け、LUGGAGE LABELは本格的な作りと質感を重視する人に適していると言えます。

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