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歴代アメリカ大統領暗殺と暗殺未遂事件一覧

歴代アメリカ大統領暗殺と暗殺未遂事件一覧
  • アメリカ大統領の暗殺事件って今まで何回あった?
  • 狙われた大統領って誰?
  • 理由は?

2024年7月13日。第45代アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏が、ペンシルベニア州で開催された集会で銃撃されました。

一瞬「またか」となりましたが、それは単なる銃社会アメリカのイメージで、実際には他にどんな事件があったんだろ…と疑問に思ったので調べてみました。

これらの事件が歴史や政策にどのような影響を与えたかと考えることで、現在そしてこれからの政治状況を理解していく一助となるかも。

歴代アメリカ大統領の暗殺事件一覧

歴代アメリカ大統領で暗殺された人は4名。それぞれの大統領は、いつどのような状況で命を奪われたのでしょう。以下に時系列で並べてみました。

第16代エイブラハム・リンカーン大統領

ペンシルベニア州ゲティスバーグ演説での "Government of the people, by the people, for the people(人民の人民による人民のための政治)" で有名なエイブラハム・リンカーンは、南北戦争終結直後の1865年に劇場で芝居の鑑賞中に暗殺されました。

彼の死後、奴隷制度廃止の運動がさらに加速しました。

1865年は、日本ではまだギリ江戸時代。

ちなみに彼の議員としてのスタートはイリノイ州であり、イリノイの車のナンバープレートには "Land of Lincoln" と書かれています。

第20代ジェームズ・ガーフィールド大統領

ジェームズ・ガーフィールド大統領は、1881年に首都ワシントンD.C.の駅でチャールズ・J・ギトーに狙撃されました。

ギトーは、応援演説を執筆しガーフィールドの当選に貢献したにも関わらず大使にしてもらえなかったことで、恨みを募らせたとのこと。

就任から4ヶ月で撃たれて、さらにその2ヶ月後に亡くなったので大統領として生きたのは半年ほど。

なんとこの頃までは大統領に護衛が付くことはなかったのですが、この事件で警護体制が強化されることになりました。

1881年は明治14年。日本では最後の斬首(首切り)による死刑が行われた年です。

彼は、片手でラテン語、もう片方の手でギリシャ語を同時に書くことができるという、まさに大統領にふさわしい素晴らしい特技をお持ちでいらっしゃいました。

第25代ウィリアム・マッキンリー大統領

ウィリアム・マッキンリー大統領は1901年、ニューヨーク州バッファローにあったTemple of Musicというコンサートホールで銃撃され、その傷がもとで亡くなりました。

犯人はアナーキスト(無政府主義者)のレオン・チョルゴッシュ。アメリカ社会において富裕層が貧困層を搾取する格差の原因が政府にあるというのが動機でした。

この事件後に、大統領の警護を専門に行う、あのシークレットサービスが登場します。

1901年(明治34年)は、福岡県北九州市で八幡製鉄所が操業を開始した年。このあたりから日本の重工業が始まります。

第35代J.F. ケネディ大統領

J.F. ケネディ大統領は、1963年テキサス州ダラス市内をパレード中に銃撃されて死亡しました。

日米間で初の衛星中継の出来事であり、一般人が暗殺の瞬間を撮影した有名なザプルーダー・フィルムが残っていたこともあって、一番印象に残っている暗殺事件ですね。

20秒のところ、頭を撃たれた瞬間です。

犯人とされた男、リー・ハーヴェイ・オズワルドは逮捕されましたが、郡刑務所に移送されるところを射殺されます。

これは口封じとも言われており、さまざまなドキュメンタリーや書籍に触れた私の見解としては、真犯人はやはり『軍産複合体(Military-Industrial Complex)』とその周辺の仲間たちではないかと。

軍産複合体というのは、米軍などの軍事組織と兵器の製造販売を行う軍需産業の連合体。その周辺の仲間とは、軍需産業から資金を提供してもらっている政治家たちや、その他ギャングスターなど。

つまりはケネディの民を向いた政策で不利益を被る連中です。

アメリカ大統領の暗殺〈未遂〉事件一覧

実際に暗殺された事件だけでなく、未遂事件も大統領就任前や退任後を含め13件発生しています。実に2.8人に1人の割合です。

以下、その中でも3つの事件に絞って見ていきます。

第26代セオドア・ルーズベルト大統領

セオドア・ルーズベルトは大統領を2期務めて退任しましたが、自分の望むような後継者がいなかったことから3選を目指して再度立候補。

ウィスコンシン州ミルウォーキーで演説中の1912年に銃撃されましたが、胸に入れていた手帳のおかげでマンガみたいな助かり方をしました。

1912年は、明治天皇が崩御し元号が大正に変わった年です。

第40代ロナルド・レーガン大統領

ロナルド・レーガンは大統領就任直後の、上記の人たちに比べると割と最近の1981年、暗殺未遂事件に遭遇。

ワシントンD.C.での会議で演説を行なった後、ヒルトンホテルから出たところを撃たれました。

レーガンは緊急手術を受け、一命を取り留めました。また2名のシークレットサービスも被弾しています。

晩年は、ポリープ、ガン、難聴、アルツハイマーなど病気に苦しめられました。

犯人はジョディ・フォスターのストーカー、ジョン・ヒンクリー。暗殺未遂は特に政治的信条などなく、フォスターが出演していた映画『タクシードライバー』のトラヴィス(大統領候補を射撃しようとする男)に影響されたものでした。

第45代ドナルド・トランプ大統領

ドナルド・トランプは2014年7月13日、ペンシルベニア州バトラーで行われた集会で銃撃され、右耳の上を負傷しました。

犯人は20歳の若者、トーマス・マシュー・クルックスなんですが、あっさり射殺されてしまったため動機やなんかはわからずじまい。

なお事件後には政情不安を受けたためか、ビットコインが一時的に6万ドル以上に高騰しました。

まとめ:アメリカ大統領暗殺と暗殺未遂事件

今回の記事では、歴代アメリカ大統領の暗殺と暗殺未遂事件について紹介しました。

こうしてみると、時代とともにセキュリティが強固になったためか致死率は下がっていますが、狙われ続けるポジションなのは変わりませんね。

NFLのキッカーとアメリカ大統領は、なんと過酷な職業なのでしょう。

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