People News

永田陸人の生い立ち|闇バイト強盗事件の実行犯が歩んだ人生

永田陸人の生い立ち|闇バイト強盗事件の実行犯が歩んだ人生

世界最年少の殺人者は、当時10歳だったイギリスのMary Flora Bell(メアリー・フローラ・ベル)。つまり世界最年少ですら殺人犯に成り下がるまでに10年の人生歴があったわけです。

少なくとも地球上には、ハイハイで動く乳幼児時代に罪を犯した人間はいないわけで、ということは人生の過程によってモンスターは作られていくと言えるでしょう。

闇バイト強盗事件の実行犯リーダー、永田陸人。京都市の市営住宅で育った永田は、どのような人生を歩み、なぜ凶悪犯罪に手を染めることになったのでしょうか。

貧困、家庭環境、そして社会システムの問題点など、永田陸人の人生から見えてくる現代社会の闇に迫ります。ちなみに陸人は「りくと」と読みます。ランドではありません。金プリの髙橋海人くんは「かいと」です。げんじぶの大倉空人くんは「たかと」です。陸海空。

永田陸人の生い立ち:京都市の市営住宅で育った少年

母子家庭で育った永田被告:父親不在の家庭環境

永田陸人は、京都市山科区で生まれました。近所の人の証言によると、永田が保育園くらいの頃に母親と年子の弟の3人家族で市営住宅に引っ越してきて、父親の姿は見たことがないそうです。幼い頃に両親が離婚し、母子家庭で育ったとのこと。

父親不在の家庭環境は、子どもの成長に大きな影響を与えることがあります。特に男の子の場合、父親という男性のロールモデルがいないことで、自己アイデンティティの形成や社会性の発達に影響が出る可能性があります。

ただ、暴力ふるうような親父ならいない方がいいので、そこはあまり関係ない気がします。

貧困家庭での生活:経済的困難と教育の機会

市営住宅での生活は、経済的に決して豊かではなかったと伝えられています。母親が病弱だったことに加え、彼女一人の収入で3人の生活を支えていたようで、経済的な困難があったことは想像に難くありません。

貧困家庭で育つことは、子どもの教育機会にも影響を与えます。永田は中学卒業後、通信制高校に進学しましたが、すぐに中退。経済的な理由で全日制の高校に通えなかった可能性や、学業に専念できる環境が整っていなかった可能性が考えられます。

金沢市への移住:16歳で始まった自立生活

建設業での就労:若くして働き始めた永田被告

永田は中学卒業後、16歳で石川県金沢市に1人で移住しました。金沢市では、複数の建設会社で働いていたことがわかっています。クレーン車を扱うなど、道路工事などの仕事に携わっていました。

想像ですが、16歳で働いてお金を得て突然に大人の世界へ飛び込んだのなら、子ども時代、経済的に抑圧された生活を送っていたのなら、たぶん開放感でいろんなことに歯止めが効かなくなるのではないでしょうか

悪い遊びを教えるオッサンも多いだろうし。

元同僚の証言:真面目だった一面と問題行動

元同僚は彼について「基本的に人懐っこかった。無断欠勤もなく、仕事には真面目だった」と証言しています。とりあえず職場では、ただのクズではなかったようです。

しかし同時に「酒を飲むとけんかっ早い部分もあった」という証言も。ただ、そんな輩はどこにでもいますので、その点においては永田が特殊だったわけではありません。

闇バイトへの転落:借金返済のための悪魔の誘い

ギャンブル依存と借金:犯罪への引き金

永田が闇バイトに手を染めたきっかけは、競艇、ポーカー、パチンコといったギャンブルで作った借金の返済でした。マジメに働いていた彼が、なぜギャンブルに手を出したのでしょうか。

周囲が普通の人であれば、もっと楽しい遊びをいくらでも見つけられるはずなんですけどね。知能が低いと「飲む(酒)打つ(ギャンブル)買う(女)」しか知らないんですよね。

同じ競艇(ボートレース)でも、福留さんのようにそれを仕事にできればよかったんでしょうけど。

ソーシャルメディアを通じた闇バイトへの誘い:現代の犯罪リクルート

永田は、ツイッター(現X)で「闇バイト」「高収入」と検索し、引き込まれていきました。この事件でもツイッター(現X)を入り口に闇バイトに引きずり込む「闇のリクルーター」の存在が明らかにされています。

このリクルーターは「応募してくるのは人生どうでもよくなった奴」と語っており、永田もまた、借金返済に追われ人生に行き詰まっていた可能性が高いです。先の選択肢が「警察に捕まる」しかなくなるんですね。

「ルフィ強盗団」での活動:凶悪犯罪への加担

4つの事件への関与:実行役リーダーとしての役割

永田陸人は「ルフィ強盗団」の実行役リーダーとして、少なくとも4つの事件に関与したとされています。2022年12月から2023年1月にかけて、東京都中野区、広島市西区、千葉県大網白里市、東京都狛江市で起きた強盗事件や強盗殺人事件に加担しました。

これらの事件では、見知らぬ素人同士が集まったことで凶暴性がエスカレートしていったと言われています。永田被告自身も「死ぬほど後悔している」と語る一方で、「闇バイト強盗はなくならない」とも断言しており、犯罪の根深さを物語っています。

裁判での証言:「5年で済むと思った」という甘い認識

裁判での永田被告の証言からは、彼の犯罪に対する甘い認識が浮かび上がってきます。「5年で済むと思った」って、なんで5年で済むと思ったのか、通常の知能を持った人間にはわからないでしょう。20代〜30代の楽しい時期を異性のいない塀の中で過ごすとか、地獄すぎる。

社会や法律に対する無知や借金返済という切迫した状況、自分の行動の結果を深く考えられない知能。閉ざされた環境で生きていると、平和な世界を知らずに育っていくのです。

社会システムの問題点:若者を犯罪に追い込む要因

貧困の連鎖:教育機会の喪失と就労の困難

永田の事例は、貧困の連鎖が引き起こす問題を浮き彫りにしています。十分な教育を受けられなければ安定した職に就くことも難しいし、時間が経つにつれ、どんどん経済的困難に陥いっていくという悪循環におちいります。

日本社会における貧困の連鎖を断ち切るためには、教育支援や就労支援などの施策が必要で、特にひとり親家庭への支援を充実させて子どもたちに平等な機会を提供することが重要です。

ただし老人の手当が優先のこの国では、子どもにとってこの先よくなることはないでしょう

セーフティネットの不足:孤立する若者たち

永田が16歳で金沢市に移住し1人で生活を始めたということは、彼を支える十分なセーフティネットが存在しなかったということ。若者が困難に直面したとき、相談できる場所や支援を受けられる制度が不足していると、犯罪に手を染めてしまうリスクが高まります。

結局、みんなで弱者を救済していかないと、回り回って一般の人に被害が及んでしまうことになるんですよね。

-People, News
-, , ,