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「コミュニケーションツールは、もういいよ」となっていたところ、さらにセガフェイブが「エモジャム」を開発しました。なんでも絵文字だけでコミュニケーションができる新感覚デバイスなんだそうで。
もともと子ども向けらしく、彼らの間で使われるのならいいんですが、大人も心を掴まれているようで。グループチャットにも対応しているとのことですが、LINEじゃダメなんでしょうか?
いろいろ疑問がわいたので、エモジャムの魅力を調べてみました。一緒にノスタルジアとイノベーションが交差する世界を覗いてみましょう。
★ もくじ
エモジャムの基本機能と使い方
エモジャムって何?
エモジャムは、一瞬バンダイっぽいけどセガフェイブが開発した子ども向けの新しいコミュニケーションデバイス。1990年代のポケベルと現代の絵文字文化を融合させたみたいな製品です。
Wi-Fi機能によって離れた場所にいる友だちとメッセージ交換ができ、安全性を重視してデバイス同士の物理的な接触でしか友だち登録ができません。気持ち悪いので知らないおじさんは接触できないようになっているのです。
対象年齢は6歳以上で、カラーはギャラクシーピンクとコズミックブルーの2色。
1,400種類以上の絵文字で自在に表現
エモジャムには1,400種類以上の絵文字が搭載されています。これだけあれば、伝えたいことはほぼ何でも表現できるでしょう。顔文字、動物、食べ物、乗り物…想像力次第で無限の組み合わせが可能です。
例えば「明日、公園で遊ぼう」というメッセージを送りたいとします。太陽の絵文字、木の絵文字、ブランコの絵文字、そして笑顔の絵文字を並べれば、たぶん伝わるかと。
さらに、雲の絵文字を入れて「もし雨が降ったら…」という意味も追加できますし、時計の絵文字を追加して集合時間を決めることも。このように単なる待ち合わせの連絡が、ちょっとしたパズルに変わります。
そこには相手の意図を想像しながら絵文字を解読するという、他のメッセンジャーアプリにはない独特の楽しさがあるわけで、これを「めんどくさ」と思う大人は使ってはいけません。
エモジャムの購入方法と価格
全国の玩具店やオンラインショップで入手可能
エモジャムは、2024年12月10日から全国で販売されています。おもちゃ屋さんや大型電気店の玩具コーナー、デパートの子ども用品売り場などなど。あと普通にAmazonなんかのオンラインショップでも購入できるので、近くに店舗がない人も安心です。
価格は本体が7,150円(税込)。カラーバリエーションは「ギャラクシーピンク」と「コズミックブルー」の2種類。付属品として充電ケーブルと取扱説明書が同梱されています。
カスタマイズアイテムで個性を表現
エモジャム本体だけでなく、カスタマイズアイテムも同時発売されています。「emojam専用ケース」は2種類あり、それぞれ2,420円(税込)。「ケータイなケース」と「アイスなケース」という名前が付いていて、どちらもビーズストラップが付属します。
さらに、「emojam専用ダウンロードカード」も5種類発売されていて、各880円(税込)です。これを使うと、サンリオキャラクターズやすみっコぐらしなどの人気キャラクターの絵文字をダウンロードできます。
顧客が購入した商品に関連する別の商品を追加で購入するよう促す販売手法、いわゆるマーケティング用語で言うところの「クロスセル」ですね。さすが、抜かりない商品設計です。
エモジャムの特徴と魅力
ポケベル世代の懐かしさと最新技術の融合
エモジャムは、90年代に流行したポケベルの文化を現代に蘇らせた商品と言われています。当時、数字の組み合わせで言葉を表現していたポケベル文化。「14106」で「愛してる」、「724106」で「なにしてる?」を表したりしていました。
エモジャムは、この数字文化を絵文字に置き換えました。単なる懐古趣味じゃなく、最新のデジタル技術を駆使して、より直感的で楽しいコミュニケーションツールに進化させて。
さらにはグループチャット機能やダウンロードコンテンツなど、現代のニーズに合わせた機能も満載。ポケベル世代の大人たちは懐かしさを感じつつ、子どもたちは新鮮な驚きを味わえるといったところです。
「謎解き」感覚で楽しむコミュニケーション
エモジャムの最大の魅力は、謎解き感覚でコミュニケーションを楽しめること。送られてきた絵文字の組み合わせを見て、「これって何を意味してるんだろう?」と考える。その過程を楽しめなきゃダメです。何かというとコスパタイパと口にする層は、すでに旧世代かも。
未来のコミュニケーション
近年、若者を中心にアナログ回帰のブームが起きていますよね。たとえば2020年、イギリスではアナログレコードがCDの売上を上回り、前年比30%増の8650万ポンド(約132億円)の売上を記録。アメリカでも同様の現象が起きています。
またカセットテープも、新譜をカセット形態で発売するアーティストが出てきていて、2016年からは「CASSETTE STORE DAY」というカセットテープの祭典も開催されていたり。他にも手書きのノートや手帳、写ルンですのようなフィルムカメラとか。
エモジャムのようなポケベルの次は、紙の手紙でしょうか。