News

ニセ警察官による結婚詐欺の手口[マッチングアプリ発、4年間も]

ニセ警察官、結婚詐欺の手口[マッチングアプリ発]

その昔、家柄など身分で結婚が決まっていた時代には、人々は自由恋愛に憧れ、恋愛結婚が主流になると今度は条件を求めだす。公務員人気も時代の流れですね。

2023年、マッチングアプリで出会った女性に4年間も警察官を装って結婚詐欺を働いた男が、逮捕された事件がありました。

  • 警察官のフリなんて、どうやったらできるの?
  • 被害者の女性は、なぜ4年間も騙され続けたのでしょう?
  • マッチングアプリで、こんな詐欺に遭わないコツは?

そもそも人間は、他人をダマすのが好きな生き物だというのは「水曜日のダウンタウン」が人気なのを見ればわかります。詐欺も水ダウみたいにドッキリでしたでは済ませられないんですかね、と思ったけど無理ですね。法に触れてちゃダメです。

ニセ警察官、吉川剛司の素顔と犯行の全容

事件の概要

詳しい経歴は不明ですが、大阪に住むトラックドライバーの吉川剛司が、警察官になりすまして結婚詐欺を行なっていたという事件です。彼は親族の警察官から制服を盗み、着用して信憑性を高めたうえ、偽造した警察手帳も所持していました。

犯行の手口としては、マッチングアプリを通じて女性と知り合い、警察は、4年間にわたって約190万円をだまし取ったとされています。吉川は借金の返済や仕事上のトラブル、さらには結婚のための裏工作が必要だと偽って金銭を要求していました。

イカれてるのは、妻帯者だった吉川は妻に対しても警察官だと偽っていたこと。この詐称は、妻が疑念を抱いて被害女性に連絡したことで露呈しました。

詐欺、つまり大の嘘つきだったため吉川の経歴については不明な点が多く、Tinderのプロフィールに記載されていたという神戸大学出身てのを始め、何が本当なのか本人の頭の中も虚構と事実が混在しているものと思われます。

被害総額と被害者の証言

被害総額は、約280万円に上ることが明らかになっています。

また、被害者の証言によると吉川は「警視正」と記載された警察手帳を所持し、制服姿でデートに現れるなど巧妙な手口で信用を得ていたといいます。

さらにはG20大阪サミットの警備責任者を務めたなど関係者しか知り得ない情報を語り、被害者の実家にも制服姿で訪れていたとのことです。

いやプライベートな場所に警察の制服で現れるって普通にビックリしませんか。たとえば消防士が制服姿で女性とカフェにいたりしたら、ちょっとギョッとします。バスの運転手が休憩時間にカレー食ってるのとは違いますよ。

逮捕までの経緯と裁判の結末

犯行の動機は、別の女性との中絶費用や結婚していた妻との生活費の捻出でしたが、吉川の妻を名乗る女性からの電話で真相が明らかになり、被害者女性が警察に被害届を提出したことで逮捕に至りました。

2023年10月23日、大阪地裁は吉川被告に対し「自分のことしか考えずに犯行に及んだのは非難に値する」と指摘し、懲役2年4カ月の実刑判決を言い渡しました。被告は最終陳述で被害者とその家族に謝罪の言葉を述べ、現在は刑に服していると思われます。

結婚詐欺のワル賢すぎる手口

マッチングアプリでの巧妙な接触方法

Phase1:美男美女のプロフィール写真を使用し、最初から熱いアプローチをしてきます。

Phase2:高収入や社会的地位の高い職業を名乗り、魅力的な人物を装います。というか、高収入なのにマッチングアプリを使わなきゃ出会えない人って、それだけで何か匂いませんか?偏見ですか?

Phase3:出会って間もない時期に結婚をほのめかし、相手の気持ちを掻き立てます。婚活専門の場所ならそれが普通ですからね。

Phase4:頻繁にメッセージを送り、過剰な愛情表現を繰り返します。体か金が目的でなければ、まともな人はこんなことしません。

Phase5:自分の個人情報をあまり開示せず、プライベートな質問を避けます。ボロを出すのを恐れていますので。

Phase6:直接会うことを避け、ビデオ通話などで顔を見せる程度にとどめます。

Phase7:突然の危機的状況を装い、金銭的援助を求めてきます。留学や親の治療費が定番?

Phase8:「2人の将来のため」や「結婚するため」といった口実で投資や送金を要求します。

Phase9:長期間にわたってやりとりを続け、恋愛感情や親近感を醸成します。

善人を装う具体的な偽装テクニック

まずは、ターゲットの理想像を演じることから。前述のとおり高学歴や高収入、社会的地位のある職業、たとえば投資家、医師、弁護士のようなハイスペックな人物像を作り上げます。まるで華やかな生活を送っているかのように振る舞うのです。

そして、相手の心を掴むために頻繁に連絡を取り、細やかな気配りや心遣いを示します。プレゼントを贈ったり、相手の興味や趣味に合わせた会話を心がけたりして、理想的なパートナー像を演出します。

さらに運命的な出会いを装い、将来の結婚を匂わせる言動を繰り返します。しかし、自身の個人情報や過去については曖昧にし、家族や友人との接触を避けることで、正体が露見するリスクを最小限に抑えます。

このように、結婚詐欺師は綿密に計画された偽装テクニックを用いて、善良で魅力的な人物を演じ続けるのです。でも、これでだまし取る金額が数百万程度なら、なんだか普通に勤めている方がリスクもないし割がいい気がするのですが。

信用を得るための長期的な関係構築術

連中は、時間をかけて被害者との信頼関係を築き上げ、警戒心を解くことで、より大きな被害につなげていきます。すぐに金銭要求をせず、場合によっては1年以上かけて交流を続けることも。

そこからウソの深刻な個人的状況をアピールして、被害者の同情を誘うわけです。現在では最新技術を駆使し、AIを利用した音声変換やディープフェイクを用いて、よりリアルなコミュニケーションを行うこともあるそうな。

とにかく時間と技術を巧みに利用することで、詐欺師は被害者の心理的な壁を徐々に崩し、最終的な金銭的搾取へと導いていくのです。結婚詐欺の被害者の多くは「気が付いたら騙されていた」というケースが多く、逃げることができた人の割合は比較的低いそうです。

なので被害を未然に防ぐためには、手口を理解して

  1. 相手のプロフィールや言動に不自然さがないか注意を払う
  2. 家族や友人に会わせてもらうよう要求する
  3. 一緒に写真を撮ることを提案する
  4. 金銭の話題が頻繁に出てくる場合は警戒する
  5. 少しでも疑わしいと感じたら、冷静に状況を見直す

といった対策を実践すれば、逃げることができるかもしれません。

「マッチングアプリ」って改正はされているのでしょうが、結局は昔の「出会い系」を、イメージを変えるために名称変更しただけですよね。強盗致傷を闇バイトと言ってみたり暴行事件をイジメと言い換えているようなものですよね。

-News
-, ,