
オウム真理教は「オーム」、創価学会は「ソーカ」、幸福の科学は「HS(Happy Science)」。カルトさんたちの略称っていまいちキャッチーなのが無いですね。口に出して言いたくなるような略称があれば、もっと親しみやすくなる気がするのですがいかがでしょうか。
特に必要ないならば、それはそれでいいです。
そういえば統一教会は、1954年の創設当時の「世界基督教統一神霊協会」から、2015年に「世界平和統一家庭連合」に名称変更されました。ちょっと任侠団体っぽい響きになりましたね。
★ もくじ
韓鶴子のプロフィール
基本
韓鶴子総裁は、世界平和統一家庭連合(旧・統一教会)の創始者で教祖だった、故・文鮮明氏の後妻です。1943年に現在の北朝鮮で生まれ、17歳で文鮮明氏と結婚。
その後、世界平和統一家庭連合のトップとして長年リーダーを務めてきました。
読み方と使われる表記
「かん☆つるこ」と読みたくなる気持ちはわかりますが、ハン・ハクチャと読みます。英語表記では「Hak Ja Han」、ハングルでは「한학자」。業界では「真のお母さま」とも呼ばれていました。息子が真くんというわけではなく、真実のお母さんという意味だと思います。
韓国、英語圏などグローバルに活動してきたため、ニュースやソーシャルメディアで各国で異なる表記が使われていますが、いずれも同一人物です。
子どもは何人?
韓鶴子と文鮮明氏の間には子どもが14人います。内訳は、7人の息子と7人の娘。すべて実子とのことですが、17歳で結婚したのなら、まぁなくはない。ただ、家族内での後継者争いは何度も報じられてきました。
子どもの名前に関しても多くの資料で公開されており、長男から末っ子まで教団でさまざまな役割を担った時期がありました。三男や七男の名前が後継者として挙がる一方、娘の一人が世界会長となった期間もあります。
統一教会の後継者は?
文亨進(ムン・ヒョンジン/文鮮明の七男)はどうなった?
韓鶴子総裁の後継者問題は、内外で大きな議論を呼び続けてきました。
2008年、公式に後継者とされたのは七男の文亨進(ムン・ヒョンジン)氏。しかし文鮮明氏の死後、教団との意見の対立から脱退し、アメリカで「世界平和統一聖殿(Sanctuary Church)」という独自の団体を立ち上げています。
その過程で母親の韓鶴子総裁とは断絶状態に。以降は韓鶴子が主流教団の総裁となりましたが、兄弟間の争いが続き、法廷闘争も起きています。「平和統一家庭連合」の名前が泣いています。
実質的な後継者は誰?
最近の教団や、韓国、英語圏での報道では文鮮明氏の五女である文善進(ムン・ソンジン)氏が2019年まで統一教会の世界会長を務め、後継候補とみなされてきました。ただ、文善進氏には子どもがいないため、その後の世代への継承は未定。
最新情報では、韓鶴子氏の孫である文信出(ムン・シンチュル)氏が「後継者」として正式に指名されたとする韓国メディアの報道もあり、これが現時点で最も有力な後継ラインと考えられています。
現在の統一教会はどうなっている?
韓鶴子総裁の逮捕
旧・統一教会は「世界平和統一家庭連合」と改名後も、さまざまな事業やイベント、ソーシャルメディアなどでも活動を広げている一方、最近では収益活動や政治との関係、さらには韓国での逮捕といったスキャンダルも注目されています。
特に2025年9月、韓鶴子総裁の逮捕が報道されたことで、教団のガバナンスや信者の動向に大きな影響を与えています。韓国では、教団の資産や派閥争いも話題となりました。
グローバル活動
旧・統一教会は現在も世界各地に支部を展開し、結婚式イベントや教育プログラムなど独自の活動を続けています。韓国をはじめ、米国や日本、欧州など幅広い地域の信者が存在し、影響力も根強いものがあります。
近年は分派団体も登場し、多角的な組織展開や世界全体での競争が激化。信仰面と政治・経済面の問題が複雑に絡み合う現状が続いています。