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ハメネイ師って何者?──イラン最高指導者の経歴

ハメネイ師って何者?──イラン最高指導者の経歴

公式に核兵器を保有してる国はアメリカ、フランス、イギリス、中国、ロシアという、いわゆる国連安保理・常任理事国。それ以外ではインド、パキスタン北朝鮮。しれっと持ってるのがイスラエルとイラン、シリア、ミャンマー。

アメリカとロシアなんて、それぞれ5000発以上も持ってて、そんなにどうすんだって感じ。こんな風に世界では長崎や広島の被害者の訴えが完全スルーされてるよう。それでも第二次大戦後80年、一度も実戦で使われていないことは、それなりの効果があるってことか。

あとイランとイスラエルとの喧嘩で原油価格が上がり、さらにインフレが来そうですよ。

ハメネイ師とは何者?最高指導者とイランのこれまで

ハメネイ師とは?

ハメネイ師(アリー・ハーメネイー)は、イラン・イスラム共和国の現職最高指導者。政治と宗教の両面で最も大きな権力を持つ人物なんですが、そもそもイスラム教って基本的に政治と宗教を一緒にするのが理想な状態とされてます。

日本では「ハメネイ師」と呼ばれることが多い彼ですが、正式な名前はアーヤトッラー・セイイェド・アリー・ホセイニー・ハーメネイーという非常に覚えやすい名前。

生い立ちと学歴

ハメネイ師は1939(昭和14)年4月19日、イラン北東部の聖地マシュハドで生まれました。1939年は、新橋─渋谷間の地下鉄が開通した年です。

幼いころから神学を学び19歳でイランのゴム(Ghom)神学校に進学、さらにイラクのナジャフ神学校でも学びました。この時期、後のイラン革命指導者であるホメイニ師に師事し、側近として活動を始めます。

イラン革命前の活動

ハメネイ師は、若いころからイラン最後の王朝であるパフラヴィー朝の反体制運動に積極的に参加したため、1964年から1978年までの間に6回投獄されています。

また、イラン第二の都市マシュハドの神学校で教鞭をとりながら、秘密組織の再建や反帝政活動にも関わりました。

イラン革命と政界での台頭

1979年のイラン革命成功後は、イスラーム革命評議会の議員や国防次官、イスラム革命防衛隊司令官など、革命政府の重要な役職を歴任。また、テヘラン市の金曜礼拝の導師、第1期国会議員、最高国防会議のホメイニー師の顧問なども務めました。

大統領時代

1981年、当時の大統領が暗殺された後、ハメネイ師はイラン第3代大統領に選ばれます。この年に彼は爆弾による暗殺未遂事件に遭い、右手が不自由になるという経験もしていますが、1985年にも再選され2期にわたって大統領を務めました。

最高指導者への就任

1989年、初代最高指導者ホメイニ師が亡くなった後、ハメネイ師はイランの専門家会議によって第2代最高指導者に選出されます。このとき、宗教上の称号もアヤトラから大アヤトラへと昇格しました。

「アヤトラ」というのはシーア派における宗教指導者、特にイスラムの法や学識に秀でた偉い人に与えられる称号。大アヤトラは大って付くくらいだから、さらにその上ですね。おそらく。

イランの最高指導者

イランの最高指導者は、国の元首として軍や司法、メディア、宗教機関など幅広い分野に大きな影響力を持つ存在。ハメネイ師は、1989年から現在まで長期にわたりこの地位にい続けています。

そういえば昔ケミカルウォッシュのデニムを履いて代々木公園や上野公園に溜まってたイランの人たちは、今どうしてるんでしょう。みんな帰っちゃったのかな。

人柄や私生活

ハメネイ師はシーア派イスラム教徒で、6人の子どもがいます。趣味は登山。山頂でヤッホーとか言ってたら、ちょっと可愛いですね。

ちなみにシーア派とスンニ派の違いは、後継者問題における考え方。シーア派はムハンマドの血筋を重視し、スンニ派はムハンマドの言行を重視。国によって比率は違いますが、世界全体ではシーア派は1割程度みたいです。どっちにしても、みんな仲良くしよう。

ハメネイ師の後継者は誰?イラン国内の動き

有力候補とされる人物

若々しく見えてもハメネイ師は現在85歳のおじいちゃんで、健康状態も心配されています。最有力とみなされていたのは、2024年にヘリコプター墜落で事故死したライシ前大統領でした。ライシ氏は保守強硬派で、ハメネイ師の信頼も厚かったとされています。

ライシ氏の死後、次に有力視されているのが体制内で重要な役割を担っているハメネイ師の次男、モジュタバ・ハメネイ師。

父子継承への意見

ハメネイ師の息子であるモジュタバ師が後継者候補として名前が挙がっていますが、イラン国内では父子継承に否定的な意見が多いです。イラン革命って君主制や世襲制の否定ですからね。どこでも二世はいろいろ言われがち。

国内の権力闘争と今後の展開

現在では保守派、穏健派、革命防衛隊という三つの勢力が後継者争い中。最近の大統領選では改革派のペゼシュキアン氏が当選したことで、今後は体制内でのバランスに変化が起こるかも。

なぜハメネイ師は狙われるのか?その理由と背景

イスラエルやアメリカとの対立が背景

今回の暗殺計画報道の背景には、イランとイスラエル、アメリカの緊張関係があります。イスラエルはイランの核開発や中東での影響力拡大を強く警戒。アメリカもイランの反米姿勢や地域での軍事行動に神経をとがらせています。

ハメネイ師はイランの対外強硬路線を象徴する存在。イラン革命防衛隊やシーア派武装組織への支援を主導し、イスラエルやアメリカから“最大の敵”とみなされることも多いです。アメリカは「今回の件はウチと関係ない」と言っていますが。

暗殺計画が却下された理由

トランプ氏がイスラエルの暗殺計画を却下した理由について、米政府高官は「イランがまだ米国人を殺害していない」ことを挙げています。つまり、報復としての正当性がない段階で最高指導者を狙うのはリスクが高いと判断した模様。

イスラエルのネタニヤフ首相も、虚偽の報道が多いとしつつも「われわれはやるべきことをやる」と発言。まったくもう。

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