News

講談社の編集次長、朴鐘顕と殺人事件|妻は自殺か他殺か、どっち?

講談社の編集次長、朴鐘顕と殺人事件|妻は自殺か他殺か、どっち?

日本の検察が信用できないのは数々の逸話で語られていますが、この事件に関してはどうなんでしょうね。こんなに無罪を主張し続けられるということは、言い逃れできないレベルの証拠が無いってこと?どういうこと?もう関係者にしかわからない。

第三者として言えることは、編集班長とか編集次長って何だよ?ってこと。ただの編集長とか副編集長とかじゃダメなんでしょうか。

講談社の敏腕編集者としての朴鐘顕と、事件の概要

朴鐘顕の経歴

朴鐘顕(パク・チョンヒョン)氏は、京都大学法学部を卒業し1999年に講談社へ入社した漫画編集者。「週刊少年マガジン」や「モーニング」など日本の有名漫画誌で編集者や編集次長として活躍してきました。

特に「GTO」「七つの大罪」「聲の形」など、数々のヒット漫画に関わってきたことで知られています。「別冊少年マガジン」の創刊時には編集班長を務め、社内外から“敏腕編集者”として評価されていました。

事件の経緯と内容

2016年8月、朴氏自身が、東京都文京区の自宅で「妻が倒れている」と通報。しかし、その説明は「階段から落ちた」「階段付近で自殺した」などと変遷していました。

その後、法医学調査などから妻の首には絞められたような内出血の痕が見つかります。さらに遺書もなく自殺と考えにくい点、第三者の侵入した形跡がなかったこと、夫婦間で育児をめぐるトラブルが報じられていたことから、警察は殺人事件として捜査を進めることに。

絞められた「ような」って、こういうのってハッキリわからないものなんですかね。なんかいろいろと曖昧ですね。

結局、朴鐘顕は逮捕されます。裁判では一貫して無罪を主張していましたが、2019年に東京地方裁判所で懲役11年の有罪判決を受けました。

その後も控訴・上告を続けますが、2021年の東京高等裁判所、そして2025年3月11日の最高裁で上告が棄却され、懲役11年の判決が確定しました。

判決まで|二転三転する証言と複雑な裁判

自殺か他殺か、不十分な状況証拠

まず、2019年3月の東京地方裁判所の一審で懲役11年の有罪判決が下ります。その後、2021年1月の東京高等裁判所の控訴審でも一審判決が支持されましたが、最高裁は2022年11月21日にこれを破棄。審理不足や事実誤認の疑いがあるとして事件を差し戻しました。

このことから裁判は新たな証言や証拠をもとに再審理が行われることになります。

裁判中、特に混乱を招いたのは、朴氏が妻の死の直後に「妻が階段から落ちたことにしてもらえませんか」と警察官に話したこと。この発言は裁判の争点をさらに複雑にさせました。

しかし「自分は無実だが、子どもたちに母親の自殺を伝えられなかった」という説明も飛び出します。

そして法医学の専門家である清水教授は、妻の首の痕跡が被告側の説明と合致すると法廷で証言しましたが、判決はその証言をほぼ退け、検察の推論が採用されます。ちょっと怖いです。

それに対して弁護側は、司法解剖の所見や精神科医による「産後うつ」の影響を指摘する意見書、子どもや家族の供述に加え、具体的な説明や写真・記録をもとに科学的に不自然な点を指摘。

韓国の法医学者や犯罪心理学者、元裁判官の意見も取り入れた詳しい検証を行いました。そして状況証拠が不十分な場合、有罪判決は難しいとの意見を示します。

最高裁まで争われた判決、そして差し戻し審

裁判所は最終的に「妻が突然意識を失い、その後自殺した」という朴氏の証言を不自然と指摘。2024年7月18日、東京高裁の差し戻し審での判決で前の判決を支持し、懲役11年の有罪が再び言い渡されました。

判決が読み上げられると、朴氏は法廷で「僕は間違ったことをしていません」と抗議。裁判長は何度も彼を制止し、時には退廷命令も出しました。この判決後も朴さんは無罪を主張し最高裁に上告しましたが、2025年3月11日に最高裁は上告を棄却。有罪判決が確定しました。

この事件は、確たる物的証拠が不足し両者の説明や推論が二転三転したため、裁判も複雑で混乱した展開となりました。裁判に訪れた傍聴者の中には、この判決に疑問を感じる人も多くいました。

朴鐘顕と家族の、その後

家族と、その支え合い

朴鐘顕氏は、現在も服役中。判決後もなお、無実を訴え続けています。

家族には、世間の視線や父親の不在などを乗り越えられるよう、周囲の支援者や友人たちが支えています。メディアではあまり報じられませんが「朴さんを支援する会」は今も活動を続け、多くの署名運動も行われているのです。

-News
-, , ,