
三池崇史監督の作品ってレンジが広く、バイオレンス、ホラー、コメディ、時代劇とジャンルを問いません。というのも「依頼された仕事は基本的に断らない型」らしく、竹中直人さんや小栗の旬さんもこのタイプだと聞いたことがあります。
対して健さんなどは、CMなどの外仕事で稼いで出演作は選びたいというスタイルだったそう。ただこのやり方をできる人はかなり限られ、下手をすると完全に収入面が詰む場合も少なくないようですね。
まあともかく、三池監督の新作である「でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男」や「Bad Lieutenant: Tokyo」が、そろそろ噂になる頃です。
★ もくじ
三池崇史監督の代表作は?
三池崇史監督とは
三池崇史(みいけたかし)監督は、1960年生まれで大阪府八尾市出身の映画監督。1991年の監督デビュー以来、ホラー、バイオレンス、コメディ、アクションなど幅広いジャンルで作品を手がけてきた鬼才です。
代表作一覧
DEAD OR ALIVEシリーズ(1999〜)
『DEAD OR ALIVE』シリーズは、三池監督のバイオレンス映画の代表格。哀川翔さんと竹内力さんの主演で、無駄に爆発や殺戮をしまくります。2とFINALがありタイトルと監督と主演は一緒ですが、すべて別の物語。
オーディション(1999)
『オーディション』は、サイコ・スリラー映画。オランダの映画祭では途中退出者が続出し、監督に対しキレ散らかす人もいたとか。ホント椎名英姫さんの演じた麻美はトラウマレベルの怖さです。この方、アウトレイジではグバナン共和国大使の美人局役で出てます。
殺し屋1(2001)
『殺し屋1』は、過激な描写と独特の世界観でカルト的な人気を誇るバイオレンス映画です。これ原作マンガもグロかったのに、実写化してさらにヒドいことになりました。
クローズZEROシリーズ(2007)
『クローズZERO』は、不良高校生たちの激しいバトルを描いた青春アクション映画。人気イケメン若手俳優たちがいっぱい出てますが、内容的には不良の子どもたちがワーワー騒いでるだけのお話です。
十三人の刺客(2010)
『十三人の刺客』は1963年、片岡千恵蔵主演の時代劇のリメイク作品で、ベネチア国際映画祭でも上映されました。役所さんをはじめとする重鎮が多数出演された、安定感のある一作です。
着信アリ(2003)
『着信アリ』は、秋元氏原作の携帯電話にまつわるホラー映画で、ネタ切れのハリウッドでもリメイクされました。ホラーが好きな方なら刺さるのではないでしょうか、わかんないですけど。
ゼブラーマン(2004)
カルト的人気の『ゼブラーマン』も三池監督なんですね。脚本はクドカンさんです。
その他の注目作
- 『ヤッターマン』:見どころは深田さんのドロンジョ
- 『悪の教典』:伊藤さんのサイコっぷりがハマりすぎ
- 『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』:さすがに、これ実写化するのは無理があるのでは
- 『藁の楯 わらのたて』:ビーバップのきうちさん小説家デビュー作の映画化
最新の活動
近年も『怪物の木こり』(2023年)、『土竜の唄 FINAL』(2021年)、『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(2021年)など、話題作を次々と発表し続けています。2025年には『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男~』や『BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』といった新作も公開予定。
三池崇史監督のデビュー作は、よくわからない
ビデオ映画から劇場映画へ
三池崇史監督のデビューは、1991年のビデオ映画「突風!ミニパト隊」。このタイトルは誰が考えたのでしょう。劇場映画としては「新宿黒社会 チャイナ・マフィア戦争」(1995年)が初作品です。
実は「レディハンター/殺しのプレリュード」という幻の初監督作もありますが、制作会社の倒産で世に出るのが遅れたそうで。
デビュー作は、どっちでもかまわない
本人的には「第三の極道」か「新宿黒社会 チャイナ・マフィア戦争」のどちらが劇場デビュー作か分からない、と。いずれにせよ、どっちもヤクザ映画ですね。
興行収入ランキングTOP10/三池崇史監督作のヒット作は?
興行収入で見る三池作品
三池崇史監督の映画で最も興行収入が高いのは「ヤッターマン」(松竹/日活配給)で31.4億円。次いで「クローズZERO II」(東宝配給)30.2億円、「クローズZERO」25億円、「悪の教典」23.4億円、「妖怪大戦争」20億円と続きます。
1 | ヤッターマン | 31.4 |
2 | クローズZERO II | 30.2 |
3 | クローズZERO | 25.0 |
4 | 悪の教典 | 23.4 |
5 | 土竜の唄 潜入捜査官REIJI | 21.9 |
6 | 妖怪大戦争 | 20.0 |
7 | 藁の楯 | 18.3 |
8 | 十三人の刺客 | 16.0 |
9 | 着信アリ | 15.0 |
10 | 土竜の唄 香港狂騒曲 | 14.3 |
アクション・コメディ・ホラー・時代劇と、カオスなジャンルが三池監督らしさ。
最新作など|2025年はどこへ向かう?
2025年公開作
2025年6月27日公開の「でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男」は、2003年に起きた福岡の教師によるいじめ報道事件が元ネタ。調べるとわかりますが、なんだかモヤモヤする事件です。
あと、グラミー賞アーティストのチャーリーXCX主演による新作映画も進行中。脚本はロス・エバンス氏が担当し、チャーリーXCX自身がプロデュースも兼ねるというグローバルなプロジェクトとなっています。
近年の話題作
2023年の「怪物の木こり」、2021年の「土竜の唄 FINAL」「妖怪大戦争 ガーディアンズ」など、近年も話題作を連発。2024年には「極道恐怖大劇場 牛頭」も公開されています。天才は多作なのです。