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オジー・オズボーンのラストライブ、セットリスト〈2025年7月5日〉

オジー・オズボーンのラストライブ、セットリスト〈2025年7月5日〉

私は、Googleカレンダーに各種予定のほか逝去した人の名前も記録しているのですが、今月は遠野さん和泉さんに次いでオジーが3人めとなりました。どちらかというとトニー・アイオミの方が先かと、漠然と思っていたので驚きです。

英語が母国語ではない国の人間としてはBlack Sabbathの曲は大体似通って聞こえましたが、オジーの声は比類ないものでした。世界でのアルバム売り上げ枚数は、握手券ナシで7000万枚を超えています。

そういえば2022年に解散したお笑いコンビ、オジンオズボーンの篠宮氏は何を思うのでしょう。

オジー・オズボーンのラストライブは2025年7月5日、バーミンガムのヴィラ・パーク

Back to the Beginning

オジーのラストライブが行われたのは、2025年7月5日、イギリスはバーミンガムにあるアストン・ヴィラFCのホームスタジアム「ヴィラ・パーク」にて。メタリアンたちからは「メタル版ワールドカップ決勝」と形容され、世界中が注目した一夜限りのイベントです。

そのタイトルは "Back to the Beginning" で、その名の通り地元・バーミンガムで原点に回帰し、オジーとブラック・サバスのオリジナルメンバーが再集結。加えて長年の盟友たちや超豪華ゲストが世界中のファンとともに歴史的瞬間を共有しました。

今回のイベントのチケットは即日ソールドアウト。配信も行われ、見逃し配信を含めて多くの人がオジーの最後の歌声を耳にしました。

超話題となったゲスト陣

ヴィラ・パークの会場には、メタリカ、ガンズ・アンド・ローゼズ、スレイヤーのほか、エアロのスティーヴン・タイラー、ストーンズのロニー・ウッドといった大物が勢ぞろい。司会はアメリカの俳優、ジェイソン・モモア。見た目的に違和感ないw

オジーへのトリビュートとともに、さまざまなアーティストがブラック・サバスやオジー・オズボーンさんの楽曲をカバー。サプライズだらけの展開で、現地の空気をますます熱くしました。カートがいたら参加していたかな。ガンズいたから無理か

全体では約10時間、まるでメタルのビッグフェスのような構成。世界中のメタルファンがタイムラインで伝説を目撃しました。

伝説の夜を彩った、ラストライブのセットリスト

ソロでもサバスでのパフォーマンスも、最期を予期していたかのような超ベスト盤的選曲です。

オジー・オズボーン、ソロパートのセットリスト

オジーのラストライブは、長年戦ってきたパーキンソン病の影響で椅子に座った状態ながら、それを感じさせないパワーが炸裂。もちろん普通の椅子ではなく、悪魔が座るようなド派手な椅子です。同じやつ、ちょっと欲しい気もします。

バンドメンバーにはソロワークでの盟友ザック・ワイルドはじめ、おなじみの面々が名を連ねました。

  • O Fortuna(オープニング)
  • I Don't Know
  • Mr. Crowley
  • Suicide Solution
  • Mama, I'm Coming Home
  • Crazy Train

パフォーマンスの中盤では、オジーさん自身が「この6年、寝たきりだった」と会場に語りかけ、感謝の意を表明。代表曲「Mama, I'm Coming Home」では客席から自然発生的に大合唱が起こり、最高潮の盛り上がりを見せました。

ランディ・ローズも空から観ていたことでしょう

ブラック・サバス再集結パートのセットリスト

続いて、ゲストを交えてではなく、正真正銘「ブラック・サバス」としての最後のステージ。オリジナルメンバーによる演奏はこの夜限りで、これ以上ないレベルの選曲です。

  • War Pigs
  • Iron Man
  • Black Sabbath
  • Paranoid

アンコール無し、パラノイドで締め。この曲が、オジーが舞台袖へ下がる直前に歌い上げた本当に最後の一曲となりました。

ゲストアクトが演奏した、サバスとオジーの名曲

イベント全体はフェスさながらの雰囲気で、マストドンアンスラックスアリス・イン・チェインズなどがブラック・サバスやオジーのソロ曲をカバーしました。

  • Mastodon:Supernaut(ブラック・サバス)
  • Rival Sons:Electric Funeral(ブラック・サバス)
  • Anthrax:Into the Void(ブラック・サバス)
  • Halestorm:Perry Mason(オジー・オズボーン)
  • Lamb of God:Children of the Grave(ブラック・サバス)
  • Alice In Chains:Fairies Wear Boots(オジー・オズボーン)

現地やソーシャルメディアでの反響

Photo: Chris Walter/WireImage

会場では「タイムマシンで70年代に戻ったみたいだ」「この日を一生自慢する」と興奮気味な声が続出。ソーシャルメディアでも「涙なしには見られない」「彼の声は永遠」「子どもにも語り継ぎたい」などメッセージが殺到しました。

RedditやXでも、リアルタイムで「オジー最後のMC」「椅子に座っても不滅の歌声」など実況的な感想が数多く飛び交い、日本の5chやヤフコメにも「40年以上のロック道、お疲れさま」という労いの言葉から「サバス4曲で締めるなんて渋い」「配信も観てよかった」などの感想が多く見られました。

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