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Skypeサービス終了、なぜ?──完全終了日や残りクレジットなどはどうなるのか

Skypeサービス終了、なぜ?──完全終了日や残りクレジットなどはどうなるのか

Skypeの呼び出し音を聞くと、中央ヨーロッパの内陸国チェコで制作された2020年公開のドキュメンタリー映画『SNS-少女たちの10日間-』を、以前プライムビデオで観た時の気持ち悪さが思い出されます。

幼い顔立ちの3名の女優が、12歳の女子という設定でネットで友だち募集をし、食いついてきた変態ジジイどもをさらす(モザイクはある)映画です。

もちろんそれとは関係ないけど、Skypeのサービスがついに終了。IT先進国エストニア発祥のサービスである「Skype」は、2004年に正規版としてリリースされました。P2P技術を活用した音声通話の先駆けであり、ネット黎明期からお世話になった方も多いでしょう。

なぜSkypeは終わるのでしょうか。でも実際、使わなくなりましたよね。

Skypeサービス終了の理由は?なぜ今なのか

Teamsへの一本化と時代の流れ

時代が進むにつれてZoomやMicrosoft Teamsなどの新しいコミュニケーションツールが登場、より多くの機能や使いやすさを提供するようになったことが大きいです。その結果Skypeの利用者は年々減少し、切ない話ですが市場での存在感が薄れていました。

Google Meet、FaceTime、LINEなども登場し、スマートフォン時代の波に乗り切れなかったことも、背景にあるみたい。

また2011年にSkypeを買収したMicrosoft自身が、後継サービスとしてTeamsを激推ししてきたことも大きな理由ですね。

Teamsは、チャットやビデオ会議以外にもファイル共有、カレンダー管理など、ビジネスでもプライベートでも使える多機能なプラットフォーム。このTeamsひいきによってSkypeの影はどんどん薄くなり、利用者もまんまとTeamsへと移行させられていきました。

2024年のビデオ会議サービスのシェアを見ると、ZoomやTeamsが圧倒的な人気を誇っていてSkypeは1%台にまで落ち込んでいます。当然、採算は取れず、今後の改善も難しいと判断されました。

隆盛を誇っただけにSkypeはブランドイメージが強く、改良を加えるより新しくTeamsを育てた方がいいってことですかね。

なぜ今、サービス終了なのか

Microsoftはすでにビジネス向けの「Skype for Business」を2021年に終了しており、一般向けも段階的に役割を終えつつありました。

Teamsが十分に普及し、Skypeの主要な機能もほぼすべてTeamsで利用できるようになったことで、「今が切り替えのタイミング」と判断されたと考えられます。

Xや5chでは「Teamsに移行するのは面倒」「Skypeの呼び出し音が懐かしい」といった惜しむ声も見られますが、ただの懐古厨の声として処理されるでしょう。そういえば、あのICQも2024年にひっそりと終了していました。

Skype完全終了日はいつ?移行スケジュールまとめ

2025年5月5日がラストデー

Skypeは2025年5月5日をもって完全終了します。この日以降はアプリを起動してもログインできず、新規ダウンロードも不可。今後はTeamsへの移行が推奨されており、Skypeのチャット履歴や連絡先もTeamsに引き継ぐことができます。

データの扱いと移行サポート

Skypeのチャットログや通話履歴は、2026年1月までSkype上で閲覧・エクスポートが可能とされています。移行ツールも用意されているので、Teamsに引き継ぎたい場合は早めの対応が安心です。

Skypeクレジットや番号はどうなる?

残高の返金や移行

Skypeクレジット(有料通話用の残高)については、サービス終了後に利用できなくなります。公式発表によると、未使用分のクレジットは返金申請が可能な場合もあるので、アカウントページや公式サポートをチェックしてみるがよい。

Skype番号(Skype In)を使っていた人も、番号自体が使えなくなります。Teamsでは同様の個人番号サービスは現時点で提供されていないため、必要な場合は他のサービスへの乗り換えを検討しましょう。代替方法はいくらでもあるし。

Skypeの代わりになるおすすめアプリは?

個人利用に最適なのは

友人や家族との連絡には「LINE」や「WhatsApp」「Messenger(Facebook)」などなど。特にLINEは日本国内での利用者が多く、メッセージやビデオ通話、グループチャットなど、必要な機能がすべて揃っていますしね。

WhatsAppやMessengerは、海外の友人や家族とやり取りしたい場合に便利。どちらもエンドツーエンド暗号化(E2EE)が導入されており、セキュリティ面でも安心です。また、iPhoneやMacなどApple製品同士なら「FaceTime」もおすすめ。

ビジネス利用や会議向け

仕事で使う場合や、複数人でのオンライン会議には「Zoom」「Microsoft Teams」「Google Meet」でしょうか。Zoomは大規模な会議やウェビナーに強く、画面共有や録画、ブレイクアウトルームなど多彩な機能があります。後から内容をまとめるのに録画機能はマジ便利。

TeamsはMicrosoft だからOffice 365との連携が強みで、チャットやファイル共有、タスク管理など、チームでの共同作業向き。Google Meetは、Googleアカウントですぐに使え、シンプルな操作で安定したビデオ会議ができます。

コミュニティ・趣味向け

ゲームや趣味のグループ、オンラインコミュニティのやり取りには「Discord」。Discordは、音声通話、ビデオ通話、チャットがすべて無料で使え、履歴の保存やグループ作成も可能。

特にグループでの雑談やイベント開催、画面共有などに強みがあり、友人同士の交流やオタクの集まりにも最適です。

プライバシー重視・セキュリティ重視のアプリ

安全性を最優先したい場合は「Signal」や、日本語非対応だけど「Telegram」なんてのもあります。Signalはエンドツーエンド暗号化が標準で、消えるメッセージやメタデータ保護など、プライバシーに特化した機能が充実。

Telegramも秘密チャットや大規模なグループ機能があり、匿名性を重視したい人に向いています。だからと言って悪用はダメです。

国際電話や固定電話への通話もしたい場合

Rakuten Viber」は、インターネットを使った無料通話だけでなく、有料で固定電話や携帯電話への発信も可能です。楽天が提供しているため日本国内でも安心して使うことができ、グループチャットや消えるメッセージ、ステッカー送信などの機能もあり。

あと、いろいろサービスがありすぎて「もう選ぶのは面倒くさい」って人は昔ながらの電話もオススメ。

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