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法政大第19代前総長の田中優子と、共産党

法政大学前総長の田中優子氏が、ナントカというワイドショーで発言した内容が物議を呼んでいます。「日本で最初の女性があの人なんて恥ずかしい」「高市さんは安倍さんが女装して現れた」など元の発言がヒドいので、それに対する書き込みも汚い言葉が多く、大変健康によろしくない。言葉遣いがお下劣すぎて正直どちらにも付きたくない。

まぁ何にしろ背景には田中氏と共産党とのタッグにあるっぽいのですが、江戸文化研究の第一人者である彼女が、なぜ共産党を評価するのか。

  • 改めて、共産党ってどんな政党?
  • 田中優子氏はなぜ共産党を評価しているのでしょう?
  • 法政大学総長としての功績は?

と、この際なので、これをキッカケに田中優子氏の経歴だけでなく共産党についても調べてみました。ちなみにあの大女優の方は「田中裕子」と書きます。あと「総長」って珍走団ぽい。

田中優子氏と共産党

共産党への支持表明?

私の実力では、残念ながら田中優子氏が直接共産党への支持を表明したという情報は見つけられませんでした。しかし、ちょっと関連するかもしれない薄い情報ならありました。

それは彼女が代表を務める「平和を求め軍拡を許さない女たちの会」が、2024年の東京都知事選挙において蓮舫氏を支持する声明を発表したこと。この声明は直接的に共産党への支持ではありませんが、野党間の選挙協力と自公政権に代わる新しい政権への期待でもって微妙に表現しています。

『赤旗』の調査報道への高評価

あと『赤旗』の調査報道に対して「話題になっていないが問題が潜んでいる事柄を掘り起こす能力がある」と、バリ高な評価を示しています。実際に赤旗の創刊96周年にあたってコメントも寄せています。
「赤旗」創刊96周年(2024.2.1)に寄せて

政治と学問の接点

田中氏は「憲法は、研究内容に関係なく学問の自由を保障している」ことを指摘しています。なので、日本学術会議の新会員候補6人が首相から任命されなかった問題や、国会議員による大学研究者への圧力など、政治が学問に不当に介入することへの強い懸念を示しています。

田中優子氏の経歴と学術的功績

法政大学での教育・研究活動

田中氏は1993年から法政大学社会学部教授を務め、同学部長も経験しました。さらに2014年4月には法政大学第19代総長に就任、2020年度まで務めました。六大学では初の女性総長です。

教育活動としては、特に「自主マスコミ講座」が法政大学のブランド力向上につながったと自身で評価しているようです。研究者としては、江戸時代の文学・生活文化をはじめ、アジア比較文化やポストモダン社会論など幅広い分野で活躍しました。

江戸文化研究者としての評価

彼女の研究は、江戸時代の文化や社会システムを現代的な視点から再評価し、新たな解釈を提示した点で一般社会にも大きな影響を与えています。

たとえば江戸時代の循環型社会や環境への配慮を現代のサステナビリティの観点から分析したり、当時の情報交換や知識共有のシステムを明らかにしたほか「連」と呼ばれる江戸時代のコミュニティの機能を解明しました。

研究者としての実績は、誰もが称えるレベル。ただイデオロギー的には、さすがに江戸までさかのぼるとそこからの影響は関与しないと思われます。

受賞歴

『江戸の想像力』で芸術選奨文部大臣新人賞、『江戸百夢』で芸術選奨文部科学大臣賞とサントリー学芸賞を受賞。2005年には紫綬褒章も受章しています。

日本共産党の基本情報と特徴的な政策

日本共産党の基本情報と特徴的な政策

100年以上の歴史を持つ最古の政党

日本共産党は、日本の有名な政党の一つで、科学的社会主義を理論的基礎とする左派政党。設立は1922年で、2024年1月19日時点で党員や党友数は約25万人だそうですが、おそらく大半は高齢者かと。政治的立場は当然、左派で社会主義でマルクス主義、あと平和主義だそうです。

共産党の自主独立路線と平和革命路線の特徴

「自主独立路線」は、1955年の第6回全国協議会をきっかけに形成されました。これは、外国からの干渉を受けずに日本の実情に沿った政策を展開するという方針らしいんですが、それってなんか保守っぽい感じがしてよくわからない。

そして「平和革命路線」とは、暴力による革命ではなく議会の多数を得ての革命ということで、1961年に示されました。そのため後に過激化する日本赤軍やらの連中とは途中で決別しています。

憲法9条改正反対と消費税引き下げ

共産党は、憲法9条を守り抜くことを明確に表明しています。言うまでもなく、9条とは「戦争放棄と武力行使の禁止」「戦力不保持と交戦権の否認」というアレです。

また消費税については、最終的に廃止を目指しており、当面の措置として10%から5%に引き下げることを提案しています。

理想はわかるのですが、どのように実現するのかはフンワリとした政策しか見当たりませんでした。

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