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オルツ元社長、米倉千貴の経歴|同社の粉飾決算騒動と今後は?

オルツ元社長、米倉千貴の経歴|同社の粉飾決算騒動と今後は?

「オルツ」という社名の由来は、英語で代替を意味する alt(オルタナティヴ)から来ています。Windowsのキーボードにある[alt]のアレですね。メインストリームからはずしたロックのサブジャンルであるオルタナティヴ・ロックもここが語源。

で、同社は「全人類に一人一つのパーソナルAIを」というビジョンのもと、人間の活動や業務をAIで代替・拡張するという理念を込めて名付けたそうです。理解できそうでできないもどかしさ。

元オルツ米倉千貴氏の、出身地や学歴と原点

出身地と学歴

米倉千貴氏は、1977年愛知県生まれ。高校の正式な名称は不明ですが、幼いころから絵画に親しみ、高校時代は特に美術、油絵やデッサンに傾倒。そのため美術の道に進もうと考えていたこともありましたが、愛知大学文学部哲学専攻に進学。

大学在学中からビジネスの世界に積極的に関わり、20代前半で電子書籍配信大手のメディアドゥの創業に参画しました。ビジネスに夢中になったため、最終的に大学は中退しています。まぁ起業家あるあるですね。

原点と起業家としての歩み

このように芸術と哲学に深い関心を持ちつつも、早い段階で実業の世界に飛び込みました。その後2004年には独立して、有限会社STARBUGの代表取締役、2006年には株式会社未来少年を創業し年商15億円規模に成長させるなど手腕を発揮。

そして2014年、AIベンチャーの「株式会社オルツ」を設立し、パーソナルAIの開発に従事。同社は2024年、東証グロース市場に上場するまで成長します。

オルツはどんな会社?最新の事業内容と成長の経緯

オルツ創業の背景とミッション

2014年11月に設立され、本社は東京都港区。2014年の港区と言えば、チャラさ全開の時ですかね。

事業的には、AIによる「パーソナル人工知能」や「デジタルクローン」の開発を軸に事業を展開し、本人そっくりのAI分身が講演や資金調達を代行する革新的サービスを売りにしてきました。

他にも音声議事録生成ソフト「AI GIJIROKU」など、業務効率化につながるAIソリューションを展開しています。

急成長と上場

オルツは設立から数年で社員数を20名以上に広げ、約10年後の2024年10月には東京証券取引所グロース市場への株式上場も果たします。もちろん次世代産業として、生成AI技術がブームになったことが大きく関与しています。

株式会社オルツの粉飾決算問題と今後の展望

粉飾決算事件と影響

2025年、オルツの売上高の大幅な水増し(粉飾決算)が疑われ、元社長である米倉千貴氏らが逮捕されました。第三者委員会による調査の結果、実際の売上の8割以上が架空であったと公表され、上場企業としても深刻な信頼失墜となりました。8割て。

株価も大きく下落し、2024年8月には東証グロース市場から上場廃止処分を受けました。こういうのがあるからグロース株への投資は極度に緊張するという。

こういうのって大抵が内部告発ですよね、わからんけど。バレてない会社もいっぱいあるんでしょうね。

オルツの現在と今後

社長交代後にオルツは民事再生手続きに入りましたが、現在もAI関連技術の開発自体は継続されています。新経営陣は再発防止策を打ち出し業界への信頼回復を目指していますが、信頼を取り戻すまでには時間がかかるかもですね。

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