常日頃から読めない名前はキラキラ認定していますが「折田楓」は読めるのにキラキラとはどういうことでしょうか。
兵庫県知事選挙の広報戦略を担当し、公職選挙法違反の疑惑で話題となった株式会社merchu代表取締役の折田楓氏。1991年生まれのさとり世代にして、すでに数々の実績を持つ彼女の経歴が注目を集めています。
フランスでの留学経験や大手銀行での勤務、そして自身のPR会社設立まで、折田氏の人生はまさしくキラキラと呼ぶにふさわしかった。今回は、この若き女性経営者の輝く経歴を探ってみましょう。
★ もくじ
折田楓氏の生い立ちと学歴
裕福な家庭で育った折田氏
折田楓氏は1991年11月28日、兵庫県西宮市に生まれました。西宮市といえば、苦楽園五番町や甲陽園目神山町、香櫨園などを擁する関西の高級住宅地として知られる地域。折田氏の父親は開業医だったそうで、ガチだったことがうかがえます。
こういった環境が、後の彼女の経営者としての素養を育んだのでしょう。
小学校から中学校までは、小林聖心女子学院に通っていました。この学校は兵庫県宝塚市にある私立の女子校で、上流階級の子どもたちが多く通う学校として知られています。もしかしたら乗馬やヴァイオリンを、たしなんでいたかもしれません。
フランスでの留学経験
高校時代、折田氏はフランスのトゥレーヌにある甲南学園(現在は閉校)に進学します。さらに、大学在学中にもフランスのビジネススクールで学んだそうです。
お嬢様と言えば、フランス。この経験により、折田氏は流暢なフランス語を身につけ、尾花夏樹の料理を食べながら国際的な視点を養ったのでしょう。
慶應義塾大学での学び
高校卒業後、折田氏は慶應義塾大学総合政策学部に進学しました。この学部は、さまざまな分野の知識を総合的に学ぶことができる特徴があります。ここでの学びが、後の折田氏の多角的な事業展開につながったのかもしれません。
折田楓氏のキャリアパス
BNPパリバ銀行での経験
大学卒業後、折田氏はフランスの大手金融機関であるBNPパリバ銀行の東京支店に就職しました。BNPパリバと言えば、パリに本社を置く世界有数の多国籍メガバンクおよび金融サービス持株会社。
現在63の国と地域に約18万3千人の従業員を抱え、ユーロ圏トップクラスの収益力を誇り、欧州だけでなく米国やアジアでも強力なプレゼンスを築いています。このような国際的な金融機関での勤務は、グローバルな視点とビジネスの基礎を学ぶ絶好の機会だったはず。
母親の婚活サロン立ち上げに参加
銀行での3年間の勤務を経て、折田氏は母親が立ち上げた婚活サロンの経営に参加します。母親の幸恵さんは、2016年に兵庫県西宮市夙川で婚活サロン「Mariage Tutu(マリアージュチュチュ)」を設立しました。
このサロンは従来の結婚相談所とは異なり、参加者が楽しみながら自然に会話が弾むようなユニークな婚活イベントを開催し、カップル成立率を高めることを目指していました。
サロン名の「mariage」はフランス語で「結婚」を意味し、フランス留学経験のある楓さんが考案した可能性があります。この経験が、折田氏にとって経営者としての第一歩となりました。たぶんワインと料理の相性の良さを表現するマリアージュではないと思います。
幸恵さんは2019年に56歳の若さで他界し、その後楓さんが事業を引き継ぎましたが、楓さん自身の会社設立によりサロンの経営は継続できなくなったようです。
株式会社merchuの設立
2017年、折田氏は26歳の若さで株式会社merchu(めるちゅ)を設立し、代表取締役に就任しました。
同社は主に広報・PRコンサルティング、ブランディング、自社メディアブランド事業を展開しており、デジタルマーケティング支援やイベント企画・運営、デザイン制作なども手がけています。
特に自治体のプロモーション業務を多く請け負っており、兵庫県をはじめ、広島県、広島市、藤沢市など複数の自治体のプロモーションを担当。
ソーシャルメディアやwebを活用したオンラインでのブランディングやマーケティングを得意とし、クライアントの「企画広報室」として機能することを目指しています。
折田楓氏の事業展開と実績
地方創生への取り組み
merchuは兵庫県をはじめ、広島県、岡山県、徳島県、神奈川県など複数の自治体と協力し、観光PR、移住推進、地域ブランディングなどの事業を手がけてきました。
折田氏自身、兵庫県地方創生戦略委員や兵庫県eスポーツ検討会委員などを歴任し、地域の課題解決に取り組んでいます。
同氏は「地方にもっとスポットライトを当てて、(キラキラ)輝かせる仕事をしたい」と述べており、地域の魅力を引き出し、認知度向上や評価の高まりを通じて、住民の満足度向上、観光客の増加、移住者の増加につなげることを目指しています。
働き方改革への取り組み
merchuは、働き方改革にも積極的に取り組んでいます。2018年から全社員リモートワーク可能な体制を導入し、従業員の通勤時間削減や家庭との両立をサポート。この取り組みが評価され、2019年には総務省より「テレワーク先駆者百選」に選出されました。
またmerchuでは19歳から69歳までの多様な人材が在籍しており、インターン、妊娠中の従業員、子育て中の従業員、定年後の従業員など、さまざまなライフステージの人々が働きやすい環境を整えています。
ソーシャルメディア・マーケティングの専門性
merchuは、企業、自治体、個人、ブランド、商品の認知度向上、集客、売上増加、ウェブサイト閲覧数の向上などを目的としたソーシャルメディアの運用代行とコンサルティングサービスを提供しています。
クライアントの「企画広報室」として、ソーシャルメディアやwebを活用したオンラインでのブランディングやマーケティングを中心に、プロデュースやプロモーション活動を展開。
さらに、InstagramやXの認定代理店としてデジタル広告の効果的な運用も行っており、クライアントの目的に合わせて最適なクリエイティブを制作。さまざまな広告媒体への出稿をサポートしています。
折田楓氏の炎上騒動
兵庫県知事選挙での広報活動
2024年11月、折田氏が斎藤元彦陣営のソーシャルメディア戦略を担当したと公表しました。彼女は自身のnoteで、選挙広報全般を任されたと詳細に説明しましたが、これが公職選挙法違反の疑いを招きます。
斎藤知事側は折田氏の主張を否定しボランティアが話を盛っただけだと反論しましたが、選挙告示前に斎藤陣営がPR会社に監修を依頼したという証拠が報道され、事態は複雑化。
折田氏の投稿は「キラキラ広報」として批判され、自己顕示欲が強いと指摘されました。結果として、斎藤知事の公職選挙法違反の可能性が指摘され、兵庫県警と神戸地検に告発状が受理されるなど、政治的な影響も生じています。
承認欲求の強さ
折田氏の大学時代の同級生によると、彼女は「承認欲求モンスター」と呼ばれるほど、人からの評価を求める傾向が強かったそうです。
実際にハワイの高層ホテルからの眺めやアフタヌーンティを楽しむ様子や、ブランド品を身に着けた姿などをインスタなどに投稿していました。このキャラクターが、今回の炎上騒動の一因となった可能性があります。
現在の状況
炎上後、折田氏は一切メディアに登場していません。予定されていた公的行事への出席やセミナーの開催も中止されるなど、活動の自粛が見られます。いわゆる「雲隠れ」状態となっており、現在の所在や状況については不明です。
斎藤知事は折田氏との関係を否定し、約70万円のポスター制作費用のみを支払ったと主張。両者の主張に食い違いが生じています。