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朝ドラ「あんぱん」の相関図を見て興奮しよう|今田美桜主演で描かれる、アンパンマン誕生の物語

朝ドラ「あんぱん」の相関図を見て興奮しよう|今田美桜主演で描かれる、アンパンマン誕生の物語

木村安兵衛は1869年、日本初のパン屋「文英堂」(後の木村屋總本店)を創業。

しかし当時のパンは硬くて日本人の口に合わず、なかなか売れませんでした。そこで1874年、安兵衛は日本人に馴染みのある酒饅頭のアイデアを取り入れ、あんと桜の塩漬けを包んだ「酒種桜あんぱん」を開発したのです。

この和洋折衷のパンは文明開化の時代にマッチし、全国的に知られるように。『あんぱん』の誕生です。ちなみに、ジャムパンも木村屋の発明です。

2025年度前期の朝ドラ「あんぱん」。今田美桜さん演じるヒロイン、朝田のぶのビジュアルも公開されました。

「アンパンマン」の生みの親、やなせたかしさんとその妻・小松暢(こまつのぶ)さんをモデルにしたこのドラマ。高知を舞台に、昭和初期から戦後にかけて、二人の出会いと愛、そして「アンパンマン」誕生までの道のりが描かれるそうです。

今回は「あんぱん」の登場人物や物語の展開、時代背景などを、最新情報をもとに調べてみました。プロットだけ聞くと、ゲゲゲの女房みたい。

「あんぱん」の登場人物と相関図

相関図

ヒロイン朝田のぶ(今田美桜さん)の魅力

朝田のぶは、高知生まれの常に元気で悩みも無さそうな少女。「ハチキンおのぶ」というあだ名で親しまれています。ハチキンというのは、もちろん8歳未満の閲覧や視聴が禁止されている作品のことではなく、高知の方言で「元気な」とか「活発な」という意味です。

もちろんモデルは、アンパンマンの原作者「やなせたかし」氏の妻、小松暢(こまつのぶ)。のぶさんはドキンちゃんのモデルとも言われていますが、自分があれのモデルだと言われると、なんかギョッとしませんか。

なお、のぶを演じる今田美桜さんて、そのルックスばかりが語られがちですが、悪から善まで役の幅が広く実は繊細な演技派だと思います。今回も、きっと朝っぽい魅力的な芝居を見せてくれることでしょう。

柳井嵩(北村匠海さん)との運命の出会い

のぶの将来の夫となる柳井嵩(モデルはアンパンマンの作者、やなせたかし氏)は、北村匠海さんが演じます。嵩は幼い頃に父親を亡くし、高知の叔父の家に引き取られてきた少年。ユニクロ取締役会長兼社長の柳井さんと一字違い。

二人を結びつけたのは職場結婚でしたが、ドラマではどのように描かれるのでしょう。

その他の注目キャスト

個人的には、瀧内さんが世間にバレてきているようで、ありがたいです。

辛島健太郎(嵩の親友)

演:高橋文哉
福岡出身の嵩の同級生。

小川うさ子(のぶの親友)

演:志田彩良
のぶの幼なじみ。

山下実美(女学校の教師)

演:ソニン
のぶが通う高等女学校の教師。

黒井雪子(女子師範学校の教師)

演:瀧内公美
のぶが女子師範学校で出会う教師。

座間晴斗(芸術学校の恩師)

演:山寺宏一
嵩が通う学校の恩師。

「あんぱん」の物語展開と時代背景

昭和初期の高知から始まる物語

ストーリーは昭和初期の高知から始まり、主人公の朝田のぶと柳井嵩の出会いへと展開していきます。戦争が始まると、嵩は出征、のぶは軍国少女に。

今の感覚で見ると軍国少女のような存在はイライラしますが、昔の常識を今の価値観で測ってはいけません。ガマンしましょう。

戦争と平和、そして新たな出発

戦争中、嵩は弟を亡くし、のぶも大切な人を失います。軍国少女だったのぶは思想をひっくり返され、何が正しいかを見極めるために女性初の記者として新聞社に就職します。このへんの日本人の葛藤は、文学や映像でよく描かれますが、大事な転換点だったのでしょう。

嵩も、クズ拾いの仕事を経て同じ新聞社に就職します。ここで、2人の関係が深まり結婚。そして、嵩は漫画家を目指します。

「アンパンマン」誕生への道のり

気弱な性格の嵩は、ハチキンの妻のぶに引っ張られ支えられながらさまざまな逆境や失敗を経験。

そして、2人の戦争体験や戦中・戦後の深刻な食糧事情、そして「人生で一番つらいことは食べられないこと」という考えが、アンパンマンの誕生につながっていくのでしょう。

「究極の正義とは飢えている人に食べ物を与えること」という信念が、アンパンマンというキャラクターの核心として描かれるはず。

実際のアンパンマンは、1973年に絵本として初めて出版されました。その後、1988年に日テレでアニメ放送が開始され大ブレイクします。ドラマでは、誕生までの約30年間が描かれることになりそうです。

「あんぱん」への期待と反響

視聴者の声と期待

2024後期の「おむすび」の次が「あんぱん」ということで、ネット上では「食べ物リレー」と話題になっています。ただし「あんぱん」の次は残念ながら炭水化物ではなく「ばけばけ」でした。

また、高知県出身の俳優さんからは「高知で育った私としては、アンパンマンは身近なものとして共に生きてきました」というコメントも。地元の人たちの期待も高まっているようです。知らなかったエピソードなんかもいっぱい描かれそうですね。

朝ドラは、ちょっとコケるとたちまちXやヤフコメ民たちに叩かれまくるので、そうならないことを祈ります。期待度が高いほど落差が大きいので。

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