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自動運転タクシー、いつから?日本は5〜6年遅れてるってほんと?

自動運転タクシー、いつから?日本は5〜6年遅れてるってほんと?

よく怪談話で、誰もいないはずなのに勝手に動く系のモノが登場したりしますが、こうやって自動で無人な世の中が普通になると怖い話されても「いやそれ自動運転じゃんww」で片付けられそう。またひとつ風情が無くなりそうですね。

個人的には美容室も無人だったりすると嬉しいです。

あのテスラが、2025年6月からテキサス州オースティンで自動運転タクシーの運用を開始すると発表しました。NYやLAではなくオースティンってとこがポイント。

日本でも自動運転への期待が高まりますが、アメリカや中国に比べたら出遅れ感が否めない。しかし、実は着々と準備が進んでいるのでした。今回は、日本における自動運転タクシーの展開予定や、世界との開発競争の現状について調べてみました。

テスラの野心的な計画、日本は追いつける?

イーロン・マスク氏の大胆な宣言、6月から自動運転タクシー運行へ

テスラの2024年第4四半期の決算発表で、イーロン・マスク氏は「今年6月にテキサス州オースティンで、テスラ車が無人のまま街なかを走行することになる」とブチ上げました。さらには、2025年末までに米国の他の都市に拡大する、とも。

オースティンも、周辺含めた都市圏全体だと200万人以上の大都会ですからね。日本だと名古屋とちょうど同じくらい。

あと、ほかにも自動運転車の潜在的な安全性と効率性を自慢し、それらは「一般の人間のドライバーを完全に上回る」ものであり、現在の車両利用率も5~10倍と劇的に高める可能性があると主張しています。

実はクルマって、その車生のほとんどの時間をガレージや駐車場で過ごすものなんです。

日本の現状、アメリカから何年遅れ?

アメリカでは2018年に、Alphabet(Googleの親会社)傘下のWaymoが世界初の自動運転タクシーをアリゾナ州フェニックスで商用化。翌2019年には完全無人化を実現しています。

また、GMクルーズの自動運転タクシーは2021年からサンフランシスコで稼働を開始し、その後オースティンやフェニックスにもサービスを拡大しています。

一方、日本では2026年初頭に東京都心部で初めての自動運転タクシーサービスが開始される予定。つまり約5〜6年の差でようやく始まるのです。なかなかゼロにならない酒気帯び運転も、だいぶ減らせるのではないかと期待したい。

日本における自動運転タクシーの動き

2025年、東京で自動運転タクシーのテスト開始

2025年初頭から、東京都心部で自動運転タクシーのテストが開始されます。このプロジェクトは、タクシーアプリ「GO」を運営するGO社、米Waymo社、そして日本交通の3社による戦略的パートナーシップによって実現します。

初期のフェーズでは日本交通の熟練ドライバーがWaymoの車両を操縦し、東京の公道環境に適応させるためのデータ収集と検証を行います。

テストは段階的に進められ、まずは港区からはじまり新宿区、渋谷区、千代田区、中央区、品川区、江東区など、東京都の主要7区で実施。まだ新宿で飲んで中野に帰るなんてことはできないんですね。

で、Waymoにとって、これは米国外で初めての自動運転技術テストとなり、グローバル展開への重要なステップとなります。一方、日本側にとっては、人口減少や労働力不足といった社会課題を解決する可能性のひとつになることでしょう。

ほんと、タクシーやバスだけでなくトラックなどの物流も運転手がいないんですから。この問題、さらに広げれば、警察や消防、自衛官もいなくなるわけで、どうなるんでしょう。

ZMPの挑戦、日本初の自動運転タクシー実証実験

実は、日本で一番早く自動運転タクシーの実現に向けて動き出したのはZMPという会社。この実験はタクシー事業者である日の丸交通と共同で行われ、大手町から六本木までの約5.3キロメートルのルートを走行しました。

実験期間は、2024年8月27日から9月8日までの12日間。この自動運転タクシーサービスでは、乗客から実際に料金を徴収し定額の1500円で運行されています。乗客は事前募集に応じた人々の中から抽選で選ばれました。

世界の自動運転タクシー開発競争、日本の立ち位置は

アメリカと中国が先行、日本は追いかける立場に

今んとこ、自動運転タクシーの開発をめぐる世界的な競争はアメリカと中国が先行していますが、これは主に人工知能の進歩と支援的な規制環境が大きいですね。

アメリカではWaymo、Uber、Lyftなどの企業が最前線に立っています。Waymoは現在、サンフランシスコ、フェニックス、ロサンゼルスなどアメリカの数都市で自動運転タクシーを運行しています。

しかも、最近センサー技術と計算能力を強化し、より幅広い気象条件での運行を可能にする第6世代のWaymo Driverシステムを発表しました。最終的には雪道なんかも行けますよね。行けなきゃダメですよね。

対する中国も、Baidu(バイドゥ)などが先頭に立って牽引しています。Baiduのアポロ・ゴーサービスは、名前はダサいですが武漢だけで第6世代のロボットタクシーを1000台導入計画とのこと。

日本は現時点では最前線ではないが、いちおう追い付こうとしているようです。自動運転は、道路の安全性の向上、免許返納などで運転できない人の移動性の向上、効率的で低コストのシステムなど、メリットがあり過ぎますからね。

もちろん、技術的なハードルや規制の枠組みなど課題は残っていますが、どうか死ぬまでには乗りたいものです。

日本の強み、自動車産業の歴史

日本の自動運転タクシー開発における特長は、高度な技術力と産学官連携にあります。自動車メーカーが長年培ってきた製造技術と品質管理のノウハウを活かし、安全性の高いシステム開発を進めています。

日本の場合、道が狭くてゴチャゴチャしてるという複雑な交通環境があります。これに適した自動運転タクシーを研究することで、より高い水準の開発が可能になるでしょう。

自動運転タクシーが日本の街を走る日

2026年、東京オリンピック2020の夢を引き継ぐ形で

当初、自動運転タクシーは2020年の東京オリンピックに合わせて導入される予定でした。まあ当然ながらぜんっぜん間に合いませんでしたが、2026年初頭にはなんとかなる予定です。もちろん再度変更の可能性もありますけど。

当初はホンダ、GMクルーズホールディングス、ゼネラルモーターズの3社が共同で開発した自動運転専用車両「クルーズ・オリジン」を使用し、数十台からスタート。最終的に500台規模での運用を見込んでいます。

未来のタクシー、どんな体験ができるの

乗客は人間の運転手と微妙な会話をするというめんどくささを感じることなく、リラックスして乗車を楽しむことができます。つい長い距離を乗りたくなりそう。残念ながら、強盗はできなくなります。

さらに、温度調節やパーソナライズされた音楽の選択、清潔でモダンな環境を装備。いい匂いもしそうです。信号や車線変更、混雑を避けるなど優れた機能を発揮します。車内のディスプレイでリアルタイムのマップ追跡も可能です。

ドライバーがいない小空間は部屋なので、移動中に仕事をしたり飲食だってできちゃうかも。人間と違って24時間365日稼働できるので、深夜や早朝の移動も便利になりそうです。もうワクワクしかないですね。

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