People

ラモン・カルデナスの強さは?──戦績やランキング、経歴まとめ

ラモン・カルデナスの強さは?──戦績やランキング、経歴まとめ

公式戦における連勝記録のトップは、フロイド・メイウェザーとジョー・ルイスの26連勝。特にメイウェザーは50戦で50勝0敗で引退し、5階級制覇を達成しています。ドローを含む無敗記録の場合は、チャベスが「89勝1分け」で91戦目まで無敗を維持しました。

主な記録保持者

  • 26連勝:メイウェザー、ジョー・ルイス
  • 25連勝:フリオ・セサール・チャベス
  • 24連勝:井上尚弥(現役中、2025年4月時点)

その井上選手に挑戦するラモン・カルデナスの強さは?

ラモン・カルデナスの戦績とKO率は?数字で見る強さ

26勝1敗、そのうち14KOの実績

カルデナスは、テキサス州サンアントニオ出身。2025年4月時点での戦績は27戦26勝1敗です。そのうち14勝がKOによるもの。数字で表すと、KO率は53.8%です。つまり勝利した試合のうち、ほぼ半分をKOで沈めている計算になります。

数字で見るカルデナスの強さ

戦績を見ると、プロデビュー以来わずか1敗しかしていません。獲得タイトルも多く、NABA(北米ボクシング協会/North American Boxing Associationの略で、WBAの傘下団体)スーパーバンタム級王座やWBAコンチネンタルバンタム級王座、ABF米大陸フェザー級王座など、複数の地域タイトルを手にしています。

KO率53.8%という数字は世界トップクラスのハードパンチャーと比べるとちょっと地味かもしれませんが、カルデナスは無理に倒しにいくタイプではなく、確実にポイントを重ねて勝利するタイプということ。軽量級ですしね。

大衆は倒した方が喜びますが、ボクシングを知れば知るほどテクニックの面白さに開眼するので、別にKOにこだわらなくてもいいんですよね。

試合内容から見る特徴

カルデナスの身長は165cm。体格はがっしりとしており、オーソドックススタイルから繰り出す左フックが最大の持ち味です。

ディフェンス力が高く、相手の攻撃をしっかりとかわしながら、自分のペースで試合を進めることができるのと同時に、2024年2月のイスラエル・ピカソ戦では相手のあごを打ち砕くほどのパワーも見せています。

年齢も29歳と脂が乗った時期で、今後さらに注目されるボクサー。

ラモン・カルデナスのランキングは?世界での評価

WBA1位、WBC8位、WBO10位にランクイン

WBAでは1位、世界タイトル目前の位置です。WBOでは10位、IBFでは8位。また、名門専門誌『The Ring』のランキングでも9位に入っています。ここまでいくと、チャンピオン以外のランカーは実力に大差ないですけどね。

戦績と実力

唯一の黒星は2017年のダニー・フローレス戦での判定負けですが、その後は14連勝。最近では、ブライアン・アコスタを判定で下し、WBAコンチネンタル・ラテンアメリカ王座の防衛にも成功しました。

この勝利によって、WBAランキングで1位に上昇し、世界タイトル挑戦への道を着実に歩んでいます。

世界での評価と注目度

世界のボクシングファンや専門家の間でも、カルデナスは「次世代の世界王者候補」として注目されています。2025年5月には、現4団体統一王者・井上尚弥との対戦が決定しており、この試合は世界中の注目を集めています。

ラモン・カルデナスの経歴

南部テキサスの出身

ラモン・カルデナスは、1995年11月7日にテキサス州サンアントニオで生まれました。メキシコに近く、ヒスパニック系の住民が多く住む観光都市です。

プロボクサーとしてのキャリアは2015年7月25日、メキシコ・コアウイラ州のピエドラス・ネグラスで行われたデビュー戦。ジョナサン・エルナンデスを初回KOで下し、華々しいデビューを飾ります。

その後も連勝を重ね、2015年8月にはポルフィリオ・アレジャーノ、10月にはジェイミー・エルナンデスを判定で破り、順調にキャリアを積み上げていきました。

その後の活躍

2016年以降はKO勝利が増加、1月にはラベール・ウィルソンを初回KO、5月にはホセ・マリア・オリバレスを2回TKOで倒すなど、パワーとスピードを兼ね備えた試合を展開します。

2017年にダニー・フローレスに判定で初黒星を喫しますが、同年9月に復帰後は再び連勝街道へ。2018年にはラムジー・ルナを判定で破りABF米大陸フェザー級王座を獲得、2021年にはNABA米国スーパーバンタム級王座とWBAコンチネンタルバンタム級王座を手にしました。

世界タイトル挑戦へ

2023年以降はKO勝ちのペースが加速し、2024年4月にはヘスス・ラミレス・ルビオを9回KOで下しWBA北米大陸スーパーバンタム級王座を獲得。2025年2月にはブライアン・アコスタを10回判定で破り、通算戦績を27戦26勝(14KO)1敗としました。

そして2025年5月4日、ネバダ州ラスベガスで井上尚弥とのWBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級統一戦が予定されており、これがキャリア最大の試合となります。

現在の評価と課題

アメリカのメディア「BOXINGNEWS24」は、カルデナスが無名の相手との試合が多かった点を指摘しつつも、井上戦での番狂わせを期待する声があることを報じています。

サンアントニオ出身の彼は、地元で「Dinamita(ダイナマイト)」の異名を持ち、オーソドックスなスタイルながら鋭い左ジャブと強打でファンを沸かせています。日本語でダイナマイトって言うと古臭くてちょっとダサいですね。

ラモン・カルデナスの強さはどのくらい?ネットでの反応

「井上尚弥には及ばない?」冷静な見方も

Xや5ch、ヤフコメなどでは「カルデナスに可能性はない」といった厳しい意見が多く見られます。

特に井上尚弥選手の練習相手(具体名は不明)が「ナオヤは常に本気。だから挑戦者が脅威と思えない」と米放送局で語ったことが話題となり「カルデナスはランキングは高いけど、世界トップと比べると実績が…」という声も目立ちます。

また、防御は堅いが攻撃のバリエーションはやや少なめだといった評価もあり、井上尚弥選手のような爆発力とは対照的なスタイル。とはいえ、粘り強く戦う姿勢や、相手の隙を逃さない冷静さは高く評価されています。

何が起こるのかわからないのが、この世界

一方で「ボクシングの歴史には、パッキャオやカネロでさえ倒された番狂わせの試合もあった」「カルデナスの左フックは本物」と、サプライズを期待するファンも一定数存在。

トレーナーのディアス氏も「パワーは想像しがたいものがある」と語っており、油断は禁物と見る向きもあるのです。

-People
-, , ,