
EDM(Electronic Dance Music)のルーツのひとつであるハウス・ミュージックは、シカゴが発祥。マクドナルドの直営店第1号もシカゴで、現在もマックの本社はこの街にあります。世界最初の鉄筋高層ビルが建設されたのもシカゴです。
そんな全米第3位の都市シカゴのスポーツチームには、NFLにベアーズ、NBAにブルズがあり、MLBにはホワイトソックスとカブスの2チームが存在。
今ではすっかり人気の面でアメフトやバスケに遅れを取っているアメリカの野球MLBは、開幕戦を行うことで日本にも新しい販路を見出そうとしているようです。今年は、昨年のチャンプだったドジャースが来日しますが、その開幕戦相手がシカゴ・カブス。
カブスは2016年のワールドシリーズ優勝チームです。今回は、そんなカブスのメンバー構成と、特に注目すべき選手たちをピックアップしてみました。
★ もくじ
カブスの守備陣を支える中軸コンビ
ニコ・ホーナーとダンズビー・スワンソンの鉄壁コンビ
カブスの内野陣の要となっているのが、セカンドのニコ・ホーナーとショートのダンズビー・スワンソン。この2人には、どちらもゴールドグラブ賞の受賞歴があります。ZiPSという予測システムによると、2人とも4WAR以上の活躍が期待されていまして。
ZiPSというのは選手の成績を予測するシステムで、過去4年間の成績データと年齢を考慮し、将来の成績を算出。
WARは、Wins Above Replacementの略で、打撃、走塁、守備、投球など全ての要素を考慮し、その選手がチームの勝利にどれだけ貢献したかを数値化して総合的な価値を表現したもの。MVP級は6.0以上ですが、4以上あればかなりの優秀選手と言えます。
個人的にアトランタのファンなので数年前にスワンソンが移籍したときは泣きましたが、今ではすっかりカブスに溶け込んでいるようで。
内外野の新戦力と若手の台頭
カイル・タッカーの加入で変わる外野の構図
外野陣には大きな変化がありました。カイル・タッカーの加入です。タッカーは昨シーズンまではアストロズで活躍していた強打者で、カブスはこの補強で外野の攻撃力を一気に底上げしました。
タッカーの加入で、鈴木誠也選手の立場が変わりました。鈴木選手はこれまでライトとして活躍していましたが、タッカーの加入で主にDH(指名打者)として起用されることになりそう。
ただ、ZiPSの予測では鈴木選手も130wRC+という高い数字が出ています。wRC+は打者の得点創出能力を表す指標で、100が平均、130ならかなりの好打者です。
ピート・クロウ・アームストロングの飛躍
外野陣で、もう1人注目なのがピート・クロウ・アームストロング。2002年生まれで、まだ日本のアイドル並みの若さ。
ZiPSの予測では、彼の2025年シーズンは3.3WAR、100wRC+。守備範囲の広さと強肩を武器にセンターの定位置を掴みつつあり、カブスの未来を担う選手として期待が高まっています。
マット・ショーのルーキーイヤーに注目
内野では、開幕からサードのレギュラーとして起用される可能性が高い新人のマット・ショーに注目が集まっています。昨年までカブスのサードはアイザック・パレデスでしたが、アストロズに移籍ちゃったので。
ショーの予想成績は2.2WAR、105wRCで、新人としては十分すぎる数字。パワーとスピードを兼ね備えた選手として、ファンの期待も高まっています。
もし、この予想通りの活躍ができれば、新人王争いに絡む可能性も十分。カブスの若手の台頭を象徴する存在になるかも。
投手陣の要となる2人のエースと、若手ピッチャー
ジャスティン・スティールとショウタ・イマナガのダブルエース
投手陣の2大巨頭が、ジャスティン・スティールとショウタ・イマナガ。この2人がローテーションの柱として期待されています。
スティールは2022年の後半から急成長を遂げ、今やカブスのエースとして君臨。またイマナガも日本からメジャーに挑戦し、見事に定着。ちなみに、2人とも左腕です。
ケイド・ホートンとジョーダン・ウィックスの成長
若手ピッチャーの注目は、ケイド・ホートンとジョーダン・ウィックス。
ホートンは、カブスのトッププロスペクト(有望な若手選手)の1人。速球とスライダーを武器に、将来のエース候補として期待されています。
一方、ウィックスは昨シーズンにメジャーデビューを果たし7試合に先発登板、4勝1敗、防御率4.41。
この2人がローテーション入りを果たしそうです。
カブスの隠れた強み
充実のマイナーリーグ組織
カブスの強みは、マイナーリーグ(アイオワ・カブス)の選手層も厚いこと。マリナーズと並び、トップ100プロスペクト(将来有望な若手選手)を7人も抱えています。
オーウェン・キャシーやモイセス・バレステロスなどは、近い将来メジャーで活躍しそう。こういった若手の存在が、チームの未来を明るくしているわけです。
トレード資産としての価値
充実したマイナーリーグ組織は、トレードの際の交渉材料になる。
今のカブスは若返りというか世代交代の途中。プレーオフを狙える位置にいながら足りない部分を補強する際には、有望な若手選手は大きな武器になります。