Culture People

フジサキタクマの経歴と活動〈モールアートの第一人者〉

2024年10月31日

フジサキタクマの経歴と活動〈モールアートの第一人者〉
X

ビーズとかモールとか竹ひごとか、小学生が何かを作る以外、つまり大人になったらすっかり縁が無くなる素材があります。そこに目をつけて実際に行動して、それで名を成す人っていったいどんな人なんだろう、と思いませんか。私は思いました。そこで今回は

  • フジサキタクマさんって、どんな経歴の持ち主なんだろう?
  • モールアートって何?どんな魅力があるの?
  • 活動内容は?

などなど、フジサキタクマさんの経歴やモールアートの魅力について調べてみました。もしかすると、あなたもモールアートの虜になる可能性が。

フジサキタクマさんの経歴5つの転機

フジサキタクマさんの経歴5つの転機

グラフィックデザイナーからの転身

フジタクさんは地元新潟の長岡造形大学を卒業後、東京のグラフィックデザイン会社に就職。昼はデザイン業務、夜は自宅でイラスト制作、という日々を送っていました。

モールアートとの運命的な出会い

そんな中、偶然100円ショップで出会った「モール」。私のような凡人なら完全スルーしていたであろう、そんな素材に興味を持ち、モールで作るアート、名付けてモールアートの制作を始めるようになりました。

モールというのは、手芸やクラフトに使用される細い針金に糸や繊維が巻き付けられた素材のこと。柔らかいから折り曲げやすく、力も使わずに立体的な作品を作るのに適しています。フジサキさんは、このカラフルで多様な表現力を持つモールにハマります。

独自の技法

そもそもモールという素材を使っている時点で独自過ぎるわけですが、あらためて「モールアート」の特徴を記すと。

  • 接着剤や土台を使用しない
  • モールの柔軟性の活用
  • カラフルでポップな表現

こんなところが、従来の彫刻作品や手工芸品とは一線を画す唯一無二の存在感を作品に与えています。

展示会や個展の開催で注目を集める

本格的に活動を開始したのは、2010年。以降、都内を中心に数多くの展示会やワークショップを開催してきました。特に2022年12月の銀座蔦屋書店での展示会や、2023年5月の個展「ART MOGOL BOOK」などのイベントを通じて、魅力が広く認知されるようになりました。

海外進出

東京を主な拠点として活動していますが、香港や台湾、タイなどの海外でも展開しています。「モールエイリアンから抜け落ちたモールが、突然変異を起こして変化したモンスターという設定」の、モールミュータントシリーズをはじめとするカラフルでポップな作品は、その独創性と技術の高さから国際的なアートシーンでも注目を集める可能性があります。

これからも展示会やコラボレーションに積極的に参加し、その活動を通じてますます国際的な知名度を高めていくことが期待されています。このようなアート作品は、言語や文化の壁を超えて視覚的に訴えかけられるため、グローバルな観客にも受け入れられやすいでしょう。

モールアートの第一人者としての活動

代表作「モールエイリアン」の誕生秘話

秘話と言っても、100円ショップで見つけたモールという素材に興味を持ち、それを使って何気なく作ったオブジェが展示会で好評を博したというだけのこと。つまり、針金を曲げて何となく作ったものがウケたという感じでしょうか。

ただし、幼い頃から絵を描いたり工作をすることが好きで、アメリカのトイカルチャーやスターウォーズなどの影響を受け、大学でグラフィックデザインやイラストレーションを学んできた彼だから到達した境地であり、フジサキさんの創造力と技術が結実した作品だと言えるでしょう。

ワークショップで広がるファンの輪

「MOGOL ART WORKSHOP」と題されたフジサキさんのワークショップでは、参加者がモールを使ってなぜかオリジナルのモールモンスターを作成します。幅広い年齢層に人気の、このワークショップは

  • 材料費込みの手頃な参加料(1,500円)
  • 1時間半程度の適度な所要時間
  • モールの使い放題という自由度の高さ
  • 少人数制(6名定員)による丁寧な指導

というもので、少人数制のためフジサキさんと直接交流が可能になっているほか、口コミやソーシャルメディアで新たな参加希望者を呼び込んでいます。さらに、定期的な開催によってリピーターも増加しています。

作品を買えるところ

売り切れも多いので、注意。

KENELE STORE

ここでは「モールミュータント」という作品が¥6,600で販売されています。

HOW HOUSE

台東区谷中にある実店舗で取り扱っています。

MOGOL BOOK公式サイト

「ART MOGOL BOOK」が直接購入できるサイトもあります。

ネット上での発信

各テレビやラジオ、新聞などのほか、InstagramやYouTube、Twitter(現X)で作品や制作過程を公開しています。これらの投稿も、知名度の向上につながっています。

Instagram

YouTube

X

-Culture, People
-