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新しいSNS「Lapse」がアメリカで超人気!フィルムカメラ風の写真を投稿可能

 

はじめに:「Lapse」アプリの概要とその人気について簡単に紹介します。

「Lapse」は、アメリカでジェネレーションZを中心に絶大な人気を誇る、新しいSNSアプリ。撮影した画像をすぐに確認できる他の写真共有アプリと違って、Lapseは昔のフィルムカメラ時代を再現しており、公開されるまで待ち時間が設定されます。アプリで撮影した画像自体、フィルムカメラのような仕上がりになっていて、若い世代はそのヴィンテージ感と芸術的な雰囲気を楽しんできるようです。BeRealのように日本でも浸透するでしょうか、INVITE-ONLYをうたっているので普通に広がりそうですけど。

 

Lapseの特徴

フィルム カメラのコンセプト

コンセプトは、フィルムカメラの使用感をデジタルで再現すること。Lapseで撮影を終えたユーザーは、一定の期間を経てから画像にアクセスできるようになります。つまり、写真やさんにフィルムを持っていって現像してもらっている感を得られる、と。このプロセスによって仕上がるまでのワクワクを体験できることが、大きな売りになっているのです。

 

友人たちとの共有

ユーザーは、現像した写真をグループ内で共有できます。各グループチャットには、そこのメンバーの誰もが使用できる36枚のロール(36枚撮りフィルム的な)が与えられ、最初の写真が撮影されてから24時間後にアニメーション モンタージュを介して展開されます。

 

写真日記

最初、開発チームは使い捨てのパーティーカメラとして使われることを想定していました。しかし実際には、ユーザーは写真日記として使い始めていることを発見。そこでアプリの新しいバージョンでは、毎月の写真ダンプをフィーチャーしたプロフィールを作成できるようにしました。

 

招待制

Lapseを始めたいなら、少なくとも友人を5人招待する必要があります。このやり方には賛否ありますが、そのむかし日本のmixi(ミクシィ)も招待制で会員を広げていきました。それにしても5人も招待しろだなんて、人によっては切ない話ですね。

 

遅延表示

アプリは使い捨てカメラ(使い捨てカメラは俗称、正しくはレンズつきフィルム)を模しており、スナップはその日の後半にランダム展開されます。この機能によって、ユーザーは画像共有をすることよりも、人生の一瞬を切り取ることに集中できるようになります。

 

即時編集不可

写真が撮影されてから24時間後にフォトリールがチャットルームに表示されると、プラットフォーム上で写真を編集することができなくなります。あの宇宙人のような加工写真の数々が少しでも減ってもらえたら嬉しいですね。

 

Lapseの創業者

ロンドンを拠点とするダン&ベン・シルバータウンの兄弟が、このサービスの創設者。彼らはベトナムを旅行中に記念撮影の手段として、昔懐かしコンパクトデジタルカメラ略してコンデジを使ったんですが、そのときデジタルプラットフォーム上でフィルムカメラ体験を復活させるアプリを作成するアイデアをひらめいたのでした。

 

Lapseの評価と反響

ローンチと資金調達

2021年の9月にローンチされたLapseは、ベータテストの時点で1万人のユーザーを集め、待機リストの累計は15万人に。またUKとUSのApp Storesダウンロードチャートでトップを獲得、そしてシードラウンド(創業前もしくは直後の企業が行なう資金調達)で1100万ドルを調達しました。

 

レビューと評価

平均評価は星4.8で、Apple Storeでは約2万件のレビューがあります。その中で一部のユーザーから、やや設定がわかりにくいとの声があるようです。

 

Lapseと他のSNSとの比較

Lapse

  • 招待制です。つまり、すでにメンバーになっている友人に誘ってもらう必要があります。
  • あえてセットアップが難しくなるように設計されており、ユーザーは友達リクエストをしたり、より多くの人を参加に招待したりする必要があります。
  • Lapseの新機軸は、瞬間を捉えること。加工、編集はもちろんフィルターも使えません。
  • カメラロールは、フォロワーではなく親しい友達とのみ共有できます。

 

Instagram

  • ユーザーはフィルターを使用して編集したり、ハッシュタグで注目をひいたり、ジオタグで場所に関連付けもできます。
  • 24時間限定の投稿であるストーリーやショート動画のリール、メッセンジャー(プライベートメッセージングサービス)などの機能があります。
  • お気に入りのブランドやクリエイターから、モノを購入することも可能。

 

BeReal

  • フィルターなどで編集しない、そのままの日常生活の写真を毎日異なる時間に投稿します。
  • 毎日ランダムな時間に "Time to BeReal" という通知を受け取ります。そうしたら2分以内に、フロントカメラとバックカメラを使って周囲を撮影します。
  • インスタやTikTokなどとは違い、BeRealではフォロワーでなく友達にのみ投稿できます。

 

まとめ

フィルムカメラの使用感をデジタルで再現する新しいSNS、Lapse。友人を招待して写真を共有したり写真日記として利用したりできるという、これらの特徴が受けているのは、今主流のソーシャルメディア(SNS)は、ある意味インフルエンサーの所有物みたいになっている側面もあり、その反動として目の届く範囲で楽しむ機能が求められているのかもしれません。

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